家族や子育てにおける男目線と女目線
2024年10月20日 木 曇り時々晴れ
昨夜は市街地でも暴風の中にみぞれが混じり、山の初雪も まだなのに里の初雪に認定されたようです。 今朝は暴風雨が過ぎ去って、晴れ間が射したと思ったら手 稲山は山頂から中腹まで雪化粧をしていました。 山裾は紅葉で鮮やかなコントラスト。 手稲ももうすぐ冬なんだなぁと感じる一日になりました。
病院の方は今月後半は穏やかな毎日。 11月の分娩予定者が今年一番の少なさで、計画無痛分娩がほとんどを占める当院では10月後半から分娩数が急激に少ない 時期に突入しました。 分娩予定が少ないと、外来も毎週来てもらう臨月近い妊婦さ んがいないから静か。
分娩が少なくなる近未来の当院もこんな日が多くなるのかな ぁなんて思ったりします。
入院患者さんたちと多い時は週に2回コンスタントに開催して いた「お茶会」も、週1開催になることも時々あって、参加人数も5-6人な のでゆっくり皆さんとお産の振り返りだとか、家族の話だとかをしたり聞いたり・・・
そんな中で、僕が最近お茶会の時に産後の褥婦さんたちに 「家に帰った赤ちゃんはもちろんだけど、旦那さんにも大切 にしてね」って話します。当院に来られる妊産婦さんは旦那さんが優しいと思うんです よね。経済的負担が多くなってもいいから無痛分娩でいいんじゃな い?という感じのご夫婦が多いように見えるもので。
立ち合い分娩して、感激して涙する旦那さんも3割はいると 見受けられます。(僕の印象的な統計で)僕にも子供がいて妻の分娩を担当した主治医でもあり、旦那さ んの気持ちを察するに、分娩ほど、夫として無力を感じる瞬 間って、夫婦で生活していてないように思います。 そんな中、心配だし不安だしっていうのが夫の心理。痛がっている妻を見ていたら、できることなら変わってあ げたいと思う人も多いと思います。 男なら。(できないけど)
そんな旦那さんの気持ちをくむ余裕が産後や育児中の産婦 さんにはないのは当然なのですが、退院し自宅に戻った後 も、1か月健診の時に「ワンオペで、旦那は忙しいと手伝ってくれない」とか「旦那がホント使えない」なんて話を聞くと、自分の事を 言われているようで心が痛みます(-_-;)
産後の旦那さんの気持ちを察する余裕はないかもしれないけ ど、出産前は一緒に心配して、当院での分娩をいいんじゃな い?と言ってくれた(かどうかはわからないけど)旦那さんなんだからきっとどの旦那さんも優しいんですよ(多分)
特に初めての子供を授かった後は、家では何を手伝ったらい いか分からないだろうし、どうしたら妻の安静と安心を保つ ことができるか四苦八苦だろうし・・・ 。仕事場では、新しく授かったわが子のために早く帰ろうと 思う人もいれば、将来の家族のために仕事を張り切るお父 さんもいるでしょう。 家族のために出世を考えて上司に付き合ったりとか。 お金がなきゃ家族を守れないって気持ちも想像に難しくない。確かに子育ての大変さは人によっては産むよりも大変な人もいるだろうけど(初めては特に)、優し い旦那さんは父としても頑張りたいんだと思うんですよね。
そして、父の目線は子供の成長の先の先を見ていることが多 くて、母の目線は子供の身近な成長を見ていることが多いとい うのも感じます。 だからミルクの時間や大きくなった子供たちの毎日のお弁当 や通学の朝起こすのは母がしっかりできてるところが多いだろうし、 僕がわが子を見てて思うことだけど、学校通うようになって、お母さんががみが み言って起こさなくても、遅刻して学校で怒られたり恥かい た方が将来の人生勉強に役立つんじゃないか?と思ったりします。「今日の失敗は将来の糧」という風に。だから、母一人で無理に頑張るのではなく、目線は違えど、子供の成長を楽しみにするという「同志」である旦那さんは 大事にしてほしいな~と思うのです。
勝手なこと書いてますが、ご意見の違いは様々あると思いま すが、どのご家族も、幸せな家庭・幸せな人生を様々な視点 を持った「家族」で築いていってほしいと応援しています。
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