はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

産科・婦人科・小児科(新生児)・麻酔科

羽田さん通信

令和3年上半期終了 雑感

2021年07月02日 | 未分類 | 

2021年7月2日 金 晴れ

6月も終わり、真夏が近づく北海道
梅雨もなく、気温も猛烈に高くなく、さわやかな北海道観光に来るなら今がいい!と思える季節です
 
コロナ感染拡大防止が叫ばれて、早1年半。
日本国内では少子化の進行が予想され、統計データの会社では2020年の出産数は84万人、2021年に至っては78万とも予想されているそうです。

出生数が初めて100万人切ったのが2016年
そこから5年間で20%以上の出生数減少が予想される、驚くべき数字です

少子高齢化を「仕方ない」と思われている人も多いかもしれませんが、老年人口が増え若者が減ると納税者が減り、社会の活性化の財源である税金が減ります。
子供が少なくなれば、数年後には社会を維持する労働者がいなくなり、治安・教育・医療などの安心だって維持できない近未来がすぐにやってきます。
そして医療においては、老人人口の多い「今」は病気やケガが多い高齢者を対象にしている診療科の病院は、皆保険という老人への優遇政策に守られて、うまく経営できているかもしれませんが、若年人口が少ないということは、未来の患者減少、患者減少。
さらには経営難から設備投資不能状態、そして経営難のスパイラルが容易に予想されるのです。
(だから僕は医療者として、一国民として子供や、子育て世代をもっとサポートしなければ日本の未来はないと常々思うのです)

そんな2021ですが、コロナコロナとわけのわからない世の中のうちに6カ月が終了。
「少子化の波」とはいうものの、当院では例年になく多忙な上半期を送らせていただくことができました。

今年1月以降の上半期の当院の出産数は196人でした。
そのうち帝王切開が9人で普通分娩が11人
出産数を単純に倍したら392人ってことになると、去年が1年間で316人だから、今年も前年比20~25%増しの予測。
ずいぶん増えてきた計算になります。
これも患者さんみなさんのおかげです。
ありがとうございます。

ですが、ご存知の方もいると思いますが、年末9月以降は分娩予約もも締め切らせていただきました。
出産を僕一人で対応するのに、安全を確保出来ないような分娩数は取り扱いするべきではないのでは?と、院内みんなで考えての苦渋の決断でご理解いただきたくお願い致します。

また、最近、分娩予約締切を公表してから、急いでお電話で分娩予約を入れたいとご連絡いただく方が増えています。
ありがたい話なのですが、当院の社会的な使命としては、多数ある産婦人科分娩施設の中で、無痛分娩に特化した分娩様式に限定してお受けするべきと思う反面、地元である地域に貢献するべき使命も感じており、お電話で問い合わせのある遠方の患者さんを「早い者勝ち」のようにお受けするような現状にやや疑問を感じることもしばしばあります。
そして、「立ち合い分娩ができるから」とか、「面会ができると聞いたから」というお問合せを頂きますが、面会や立ち合いを「売り」にしているつもりは全くなく、今後の感染症流行や社会的動きの中で必要と判断した時には急遽「面会・立会いを禁止」することもあり得ます。

無痛分娩希望だとか、近所の分娩施設だからと当院へ通院してくれている患者さんにとって、感染症についての僕なりの評価・分析の結果、扇動されて起こされた感染症パニック(今はそう思っています)よりも、家族との関係や人と人との絆のほうが大切だと考えているので、制限付きで立ち合い・面会を認めているという現状です。
決して、面会や立ち合いを強制するでも、積極的に勧めているというわけではありませんし、感染症状のある家族の院内立ち入り禁止や、ごく近い身内のみの人数制限・時間制限をしての許可ということもご理解いただきたいと思います。

そして、当院職員はマスク着用を強制していません。
それはうつ症状や不安定な精神状態に陥りやすい妊産婦さんはじめ患者さんと、感染症状もないすべての人間が、マスクやアクリル板越しで、距離を作って接することが、人と人との関係性を大切にしたいと考えている僕としては、不適切な過剰防衛行為だと考えているからです。
これは面会や立ち合いへの対応と一貫した対処だと考えています。

当院では、ほかの医療機関同様、コロナ感染対策としては、特別な理由で試行していない者以外の職員のワクチン接種はすでに終了しています。
それでも世の中の情報のみを信じ、マスクこそ正しい予防法だと信じている患者さんもいるかもしれません。
当院はあくまでも個人病院です
当院での施策について不安を感じる方は、多数ある分娩施設の中で立派な病院も多数ある札幌市ですので、お早めにお申し出いただき、ご紹介させていただきます。
病院‐患者関係の構築にとって、病院に不安を抱えながら通院するのは、何もいいことがないと思います。

感染症や合併症管理の方法や表現型は、病院・医師によって様々ですが、患者さんの幸福な出産・新しい家族の誕生を心から願う気持ちは、ほかの産婦人科医師(病院)と変わらない(それ以上といいたいところですが)つもりでいます。
皆さんに早く冷静で普通に幸せな時間が訪れますように・・・
 

“令和3年上半期終了 雑感” への10件のフィードバック

  1. ぽん より:

    まだ子供はいませんが
    授かれた時には羽田さんにお世話になりたいと
    心から思っています。

    私は遠方に住んでいます。

    痛みに対する恐怖で妊娠することが怖いと思うと同時に
    大好きな人の子供を授かりたいと願っています。

    地域貢献もとても大切だと思います。
    ですが、どうか遠方の人達にも希望がほしいです。

    羽田産婦人科さんの無痛分娩があると知った時
    本当にとても救われた気持ちでした。

    人手不足大変だと思いますが
    お身体大切に頑張ってくださいね
    応援しています

    • hadasan より:

      ぽんさん コメントありがとうございます!
      無痛分娩希望の方で、僕や当院の方針でご理解いただける患者さんには、お力になれる限り頑張らせていただきたいと思っています。遠方や多少の合併症であれば、相談しながら無理のかからない方策を考えながらやっていきたいです。また、地元と遠方の患者さんのバランスも、どちらかに偏りすぎても良くないでしょうし、難しいところですが、できる限りは頑張っていく気持ちですので、おめでたの際にはご連絡ください。
      ぽんさんにとって、明るい未来が訪れますように

  2. はやし なおみ より:

    4月に出産した林です!
    1ヶ月検診の時お会い出来ず残念でした!
    悪阻から出産までお世話になり、ありがとうございました。
    私は入院中、職員さんの笑顔が見えてとても救われました^_^
    そして先生の見回り中に話しかけてくれた冗談やお茶会は良い思い出です。
    たまに病院の前を息子と通ると「ここで産まれたんだよー」と入院中のことを思い出して話しかけてます。
    きっと他の産院では出産を良い思い出にはならなかったと思います。
    全てお尻の痛みになってました笑
    本当にありがとうございました!
    お身体に気をつけて下さいね!

    • hadasan より:

      はやしさん お元気そうで何よりです(^^♪
      出産が終わってしまうと、なかなかお母さんたちにお会いできる機会が少なくて、あんなに通っていた患者さんに合わなくなると、何だかさみしさを感じることが時々あります。産後も、がん検診や婦人科診察で顔を見せてくださいね。
      出張の先生に外来をお手伝いしてもらっている日もありますが、たぶん院内に僕もいるので、声をかけてください。
      子育て楽しんで頑張ってください!

  3. こいけ より:

    5月に出産したこがみの母です。
    妊娠中にトラブルありお腹にいる時から赤ちゃんが低体重で
    心配しておりました。ご縁ありそちらの助産師さんから無痛分娩の事を伺っており、里帰りではださんに行くように勧めました。
    先生の赤ちゃん低体重リスクと娘の体のリスクも含めたご説明に納得いたしました。院長先生とみほ先生、助産師さん、スタッフの方のおかげさまで母子共にとても元気で今を過ごしています。みなさん親切でスタッフさん同士も仲が良い印象でとても良い経験ができました。
    私自身、娘の出産が低体重で産後の調子も悪く退院後も伏せっており心もブルーになった経験から無痛を勧めました。
    娘も友達に無痛を勧めてるようですが、もちろん私も友達に勧めてます。年内の予約がないようで残念です。
    長くなりましたが娘と孫は本日、無事に千葉へ帰宅しました。
    本当にお世話になりました。次❓の機会があればまたお願いいたします

    • hadasan より:

      こいけさん コメントいただきありがとうございます。
      こがみさん無事に千葉にお帰りになられたのですね。よかったです。
      おうちの中はさぞさみしくなられたのでは?と推察いたします(^_-)-☆
      この度は無事にお孫さんが誕生してくれて本当によかったです。合併症を心配しながらの出産でしたが、元気な赤ちゃんの声が聞けたときには心配も吹っ飛びました。Rさんからのご縁もあって、一家のご子息の誕生に、お力になれたことをうれしく思います。
      また、患者さんをご紹介いただいているのに十分お受けする容量がなくてご迷惑をおかけしています。すみません。これに懲りずに今後ともよろしくお願い致します。

  4. 小野 より:

    先日は検診でお世話になりました。
    残念ながら普通分娩希望だったため、
    はださんに予約は入れれなかったですが、
    マスクで表情が見えない人が怖いと思う私にとって
    とても安心できる病院でした。
    何かあった時はまた行こうと思えます。
    それと、私視点ではありますが、
    ただ単に立ち会いできる病院を探している人もいるかと思いますが、私の場合は、こんな世の中で立ち会いや面談を許可している病院はただお金や周りに流されるのではなく
    人との関わりを大事にする病院だと判断するポイントになります。自分で頭で考えて行動する先生がいる病院の方が自分の体を安心して預けることができると思いはださんを受診しました。そういった妊婦さんもいることを理解してほしいです

    • hadasan より:

      小野さん お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
      先日は受診していただきありがとうございました。
      小野さんのコロナ感染などについての考え方が僕に近くて、本当にお力になれず残念です。
      今回は安全面を考慮した当院の分娩制限によるもので、もう少し当院に受け入れのキャパシティがあったらよかったのですが、スミマセン。
      また機会がありましたら、当院をご指名いただけたら幸いです。
      なるべく院内の情報も発信するよう努めてまいりますので、分娩の場合は定員に達するより前にご連絡いただけますことをお願いします。
      妊娠生活と出産 頑張ってください!

  5. ゆめみるおばさん より:

    はじめまして。
    お尋ねしたいのですが、羽田産婦人科さんはハイリスク妊婦(超肥満や高齢等)は受け入れてもらえないのでしょうか?
    無痛分娩をやっている産婦人科がとても少なく羽田産婦人科での出産を超絶熱望(笑)しているのですが検診のみでいざ出産となると大きな病院に回されてしまいますか?
    ハイリスクの程度によるのでしょうか?極力受け入れる方向では考えて頂けますか?

    • hadasan より:

      ゆめみるおばさんさん コメントありがとうございます。
      返事がとても遅くなってしまい申し訳ありません。
      ハイリスク妊娠を気安く「受け入れOKです」とは言えないのですが、妊娠管理を通じて、個人病院で見れる範囲を超えてきた場合は転院していただくこともあります。
      重症妊娠高血圧、高度肥満、前置胎盤、頚部筋腫合併妊娠などは周産期センター管理をお願いすることが多い妊娠合併症です。
      当院での分娩が難しいと判断した場合には、早めの分娩施設での妊婦健診をお勧めしています。

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