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羽田さん通信

平成最後までもう少し 天皇制についての私見

2019年04月27日 | 未分類 | 

2019年4月27日 土 曇り時々雨sadwink

4月ものこり数日
札幌では例年より9日早く4月24日に桜の開花が宣言され、春が来た!と思ったのも束の間。
今日は北海道の広い地域で雪が降ったり、霙(みぞれ)だったりした模様です。
寒かった

今日から巷は大型連休。
10連休がカレンダーに記されるのも最初で最後でしょうか?
10連休については、様々な意見があるようですが、経済活動の停滞(1か月の1/3が止まってしまう事実)や医療者としての観点からやめた方がいいのにと思います。(今回は天皇陛下の退位と即位で特別というのでしょうが・・・)
公務員や大企業の社員は喜んで休めるけど、普段から忙しく働いてる人に限って休みがないような気がします・・・
勤労に対する日本人の特性である勤勉・正直・実直はどこへ行ってしまったのか?
日本人の長所を政治や制度が阻害して何を考えてているのか!?
休むことのできない個人経営者兼医療従事者のヒガミに聞こえますか?

さて、連休の話とはちょっと変わって、「いよいよ」な感のある「平成」最後の時間。
テレビでは「平成のまとめ」ばかり流れているここ数日ですが、なかなか考えることのない天皇制について

天皇陛下は85歳になられたそうです。
その御年まで、国の象徴として「国事行為」に出席されたり、災害があると慰問に訪れたり、生まれながらに人生を日本の象徴そして過ごさねばならない運命を思うと、恐れ多くも、「本当に長い間お疲れさまでした」という気持ちになります。
(僕の様な一般市民が口を挟むのもおこがましいという意見は承知の上で・・・)
お年の話でも、一般人が85歳までしっかり仕事をできるか?というと、僕ならば多分今日の天皇陛下の様な仕事はまず難しいだろうと思います。
昨年の天皇誕生日のお言葉や、退位に向けてテレビ報道に映されるお言葉はどれをお聞きしても、国民や皇后さまへの感謝ばかりで、心打たれるのが多くありました。
それも、象徴としてのお役目から出るお言葉とは感じにくく、「陛下のお人柄」からのものであると信じられるものばかりでした。

政治の世界に携わる人の醜聞が目に付く現代だから余計に天皇陛下のお言葉が清らかに聞こえるのでしょうか?

僕が天皇制について意識するきっかけになったのは、実は南米パラグアイで過ごした2年間があります。
南米には日本の国策で移住した日系移民の方々がたくさん住んでいます。その移住地の診療所が僕の仕事場でした。
2010年当時、パラグアイの国内だけでの6000~7000人と言ってました。
多くは高度経済成長前の日本の人口抑制策の一つとして募集された南米移住計画に手を挙げた人たちの子孫や55年たった今も元気なご本人(日系1世)です。移民たちは遠く20000kmも離れた土地でジャングルを切り開き、畑を作り、今なお現地に根付いて元気に暮らしている人々が大多数でした。
ですが、今移住地に残っている人は移住当初の半分以下で、ここにいない元移住者たちは、開拓や事業に失敗して日本に帰ったり、より良い土地を求めて隣国アルゼンチンやブラジルに渡って行ったと言います。

パラグアイという国は農業以外の産業もなく、現地人の賃金は当時で月に平均で28000円くらいでした。
(日系移住者は成功者なので自営農家や大規模農家がほとんどでした。)
この移住者たちは、遠く離れても、お正月、ひな祭り、子供の日、。敬老の日、移住地の入植祭など日本文化を大切に受け継いでいました。
その中でも、日本人である僕が、日本にいる日本人と違うなぁと感じたのが天皇誕生日だったのです。

領事館で開かれた天皇誕生日を祝う会には、移住者の代表の他、土地の県知事や実力者も集まって、盛大に開かれました。
僕たち夫婦も、「日本から移住地のために働きに来た日本人」という名目で2度、領事館からご招待を受けました。
会場には天皇皇后両陛下のお写真が上座に置かれ、現地ではなかなか手に入らない日本食のごちそうもふるまわれました。
祝宴ではパラグアイ人も日本人もなく、心からお祝いしていたことを思い出します。

天皇陛下(や皇室)のご公務である海外への外遊も、日本の政治家たちとは全く重さが違うと思います。
ころころ変わる総理大臣(当時)とは違って、外国人、外国に暮らす日本人にとって、日本の国家元首は天皇陛下なのだと、恥ずかしながら、南米生活をして初めて知った感がありました。

日本にいると、「天皇制の意味はあるのか?」とか、「女性天皇もいいんじゃないか?」みたいな、いい加減な意見を世論調査で拾い上げて議論されそうになっていますが、外国に住む日本人にとって、天皇陛下は日本と自分たちをつなぐ絆そのものであったように思います。
素晴らしいお仕事、とても重い任務を運命として受け入れてやっているように思えてなりません。

議論の一つとして、天皇が女性でもいいか悪いかはわかりません。
が、男子直系で1000年以上も続いた歴史を、10年やそこらの、時代の流れとやらで変えてホントにいいのでしょうか?
生物学的に天皇に代々受け継がれるY染色体は男子直系でなければ途絶えてしまう・・・とか余計なことを考えるのは僕だけでしょうか?

ちょっと長々と勝手なことを書いてしまいました。
天皇制のある、天皇陛下のいる日本に生まれてよかったと、テレビにうつる一般人のおばさんがインタビューで答えていたのを見て、僕も同感ですとおもってました。
天皇陛下に置かれましては、長い間のご公務お疲れ様でした。(何度も書きますが、おこがましいですが・・・)

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