はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

北海道胆振東部地震に遭遇して

2018年09月06日 | 未分類 | 

2018年9月6日 木 晴れsmiley

3:08AM 爆発!?と思うような激しい揺れによって眠りを遮られ深い淵から引き戻されたように我に返りました。
「地震だ!!」
この間数秒
寝ぼけ頭で、何をすればいいの?と考えるけど、すぐには思い浮かばず。
じっと揺れが収まるのを待つだけの僕。


そんな暗闇の中で、大声出して、「地震だよ!起きて!!」って妻は子供達を起こそうとして、駆け出していました。
何とも無力な僕に比べてたくましい・・・

女性だからできるのか?僕が寝起きで鈍すぎるのか??

暗闇の中で懐中電灯を探し、家の中に異常がないか捜索。
幸い自宅の被害はなかったようでしたが、すぐに病院は?と思って、当直のAさんへ現状確認の電話。

Aさん曰く
「患者さんは無事です。赤ちゃんをお母さんに預けてみてもらっています。」とのこと。
その時妻は「病院みてくるから家お願い」って当直のAさんをヘルプに向かいました。
たくましい・・・

妻の報告によれば
「病院は非常用バッテリが作動し、非常灯の明かりで足元は大丈夫。」
「また揺れるかもしれないから、万が一の避難のために靴だけは患者さんの枕元へもっていったから~。」
たくましい・・・
それに比べ僕は・・・

家に残された責任として、玄関開放して一応の避難口は確保。
この大地震でも起きてこないわが子の一部を起こし、物の落ちてこなさそうな部屋の一部に子供たちを集めて、停電で真っ暗になった家の中で、電灯の明かりに群がる虫の様に集まって時が過ぎるのを待ちました。

外は秋の入り口
夜はちょうどよい気温で、月の明かりも程よく窓から入ってきて幸いでした。

朝までの長い時間、たびたび余震を感じながらも、うつらうつらと過ごしましたが、朝の4時半ころからは20~30分ごとに本州の友達からの安否確認のメールや職員からの心配のメールをもらって、しっかり休まることはありませんでした。
震災被災者は本当に大変だったろうな~

夜が明けるころには、電気が全く来ていない事を知りました。
国道の信号は点灯せず。
病院の外線電話も鳴らない状態。

朝になったら、いつも困った時に助けてくれる電気屋さんのTさんが、「連絡取れないと困るでしょ」って携帯電話の充電くらいなら使えるからと携帯可能な自家発電機をもってきてくれました。
非常用電源は最低限の冷蔵庫や保育器などの機械に限定していたのでホント助かりました
 

家の水道は勢いよく水が出ましたが、電気のポンプで水を挙げている病院の水道は時間の問題。
電気がなければ産婦人科の生命線とも言うべき超音波検査や内診台はビクともしないためにやむなく臨時休診に。

緊急性のある患者さんへは対応することにして、もっぱらの仕事は、災害対応。
妻は停電長期化に備え、朝からホームセンターへ行き、災害時必要物品を買い出しに・・・ 
(それでも駐車場で2時間ほど待たされたそうです)

居残り班はまず断水に備えて水汲み。
何日かかるかわからない断水のために病棟のお風呂に職員総出でトイレ用に水をためました。
次に、停電で溶けかけの冷凍庫に入っている産後の胎盤を火葬場に搬送して処理してもらうことにしました。
(火葬場はこんな災害の日でもやっていました!)

院内に残された患者さんへは、余震に備えて1部屋に集まってもらったり
トイレの流したかのお願いをしたり
みんな慣れない仕事でクタクタ

幸いなことに手稲地区の停電は夜6時で終了。実に15時間ぶり
停電解除と同時に病院の壁のむこうでチョロチョロと水の音がして断水も終了!!

一連の地震体験を通じて気づいたのは
1 医療の現場は電気がないとまったく仕事にならない
2 停電になると被災現場には正しい情報が入って来にくい 遠くの友人のほうが現場の状況とかよく知っている
3 「北海道には大きな地震は来ない」と根拠もなく信じていた僕でしたが、日本という災害大国に住むことはいつでも災害ととなり合わせである
と実感しました。

逆に考えると、日々の生活において忘れかけている文明や技術のありがたみを強く実感しました。
やっぱり災害への備え、しっかりした方がよいのですね。

“北海道胆振東部地震に遭遇して” への6件のコメント

  1. 兵庫に引っ越した高橋です より:

    お久しぶりです。一昨年にそちらで出産しました。先日まで妹も検診でお世話になりました。こちらも台風で停電のあとの北海道地震でビックリしました。患者さんも病院スタッフの方々も怪我なく安心しました。余震に気をつけてお仕事頑張ってくださいね。

    • hadasan より:

      高橋さん お元気ですか?
      余震は時々感じますが、すっかり落ち着いた日常生活に戻りました。
      地震ってあいたくないけど、遭遇してみないとわからないことがたくさんあるって勉強になりました。
      関西も大きな地震のニュースが聞こえてきますのでそれなりに備えをもって・・・ですね。
      帰ったら寄ってください!
      追伸 妹さん御紹介いただきありがとうございました。

  2. 尾形 牧 より:

    初めまして、尾形 牧と申します。小樽と手稲区でマタニティヨガ教室などを開催しているマザーズクローバー

  3. ゆかり より:

    地震、本当にびっくりしましたね!
    わたしの住まいは同じ手稲でも2日後の夜まで停電でした。
    今日は久しぶりの診察で元気な先生に会えて、私まで元気になりましたが、一つだけ気になったので…
    羽田産婦人科は、産婦人科と婦人科が同じ空間で診察がありますよね。
    今日、わたしが内診があったとき、わたしの前に診察されてたのは産婦人科の妊婦さんで旦那さんもご一緒でした。
    診察後、注射などの処置を受けられていた妊婦さんの奥さんを待つ旦那さんは中待ち合いの椅子で携帯を見ながら待たれていました。
    中待ち合いの椅子は2客しかなく、私は立って待っていました。
    あの空間に男性がいるのは、ちょっと違和感というか、診察の声も聞こえてきますし、奥様の妊婦検診の診察が終わった段階で、外の待ち合い室に旦那さんには待っていただくことは、不可能でしょうか?
    やはり、婦人科にかかるものとしては、男性が中待ち合いにいるのは、イヤなものでした。
    わたしも若い時はわかりませんでしたが、産婦人科と婦人科は似て非なるものですよね!
    妊婦さんの奥さんを気遣う気持ちもわかりますが、やはり病院なので、他の患者さんへのマナーも大切にしてほしいと、今日はかなりイラッとしました笑笑
    先生の顔見ると、ホッコリするんですが♪
    また、うかがいます( ˙꒳​˙ )/♡

    • hadasan より:

      ゆかりさん いつもお世話になっております。
      コメントならびに貴重なご意見ありがとございます。
      ご指摘のように、最近の妊婦さん夫婦の傾向として、旦那さんがほぼ付き添って来られ、ずっと一緒にいる方が多い印象ですね。
      ご家族が優しいのは良いのですが・・・周りの患者さんへの配慮もお願いするよう声かけていきたいと思います。
      患者さんの多くの人たちが、いやな気持をせずに受診できる環境を提供できるよう改善していきます(^^)/

  4. 鈴木 より:

    羽田様、初めまして。
    YOTSUBA(https://akanbo-media.jp/)というサイトを運営しております、鈴木と申します。

    現在、私たちのサイトでは妊活にまつわる記事をお医者様にご監修いただき、プロならではのご意見・アドバイスを掲載させていただいております。

    今回羽田様の妊活に関する記事を拝見し、弊社サイトの記事監修やコラムの寄稿をしていただきたく、ご連絡させていただきました。
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    もし、ご協力いただける場合、弊社サイトの情報を共有させていただき、報酬等のご相談もさせていただきたいと考えております。

    現在、私たちのサイトには月間約300万人の女性ユーザーが訪れており、監修いただいた方達には「弊社サイト経由でブログの閲覧数が増えた」とご好評いただいておりますので、是非、ご検討いただけますと幸いです。
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    お忙しい中、恐縮ですが、下記メールアドレスにご連絡お待ちしております。

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