はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

産科・婦人科・小児科(新生児)・麻酔科

羽田さん通信

はだ産クリニック 2020年のまとめ 分娩数15%増 無痛率83% 

2021年02月27日 | 未分類 | 

2020年2月27日 水 曇り時々雪sadlaugh

2月も最終盤
気温がプラスの日も増えあたなぁと思ったら、今日は一日中寒い冬の日でした。
例年よりは雪は少ないし、季節の行事も中止で季節感がわきにくい今年ですが、あと2週間もすれば雪が溶けて急に春になる・・・はずです。

ちょうど去年の今頃、COVID19が北海道内で初めて確認されて、北海道で全国に先駆けて初めての「緊急事態宣言」が出されたんですよね。
若者が無症状のうちに感染を拡大させているといわれ、学校は卒業式・終業式を前に休校
わが子の晴れ姿も見れない悲劇が思い出されます。
今思えばあの時の第1波なんか、ほんの小山
あの宣言が有効だったのか、まったく意味がなかったのか?
評価されないまま次々に来る第〇波が大きくなっていく・・・
スウェーデンのようにより自然に任せた方が終息が早かったのかと思ったりします。

若者の自殺や、子供たちの心的ストレス、周囲の人々を信じない社会、経済の行き詰まりなど負の産物についての評価も含めた中間報告を全く行わない為政者やマスコミについて疑心暗鬼を生じるのは僕だけでしょうか?
年齢階級別の重症化や死亡率の格差が明らかになってきたからこそ、そういうの必要で、今後に生かさなければいけないと思うのですが・・・

まあ、来月にも開始されるであろうコロナワクチンで、どう変わるか・・・
期待しています

さて、年度末も近づいてきましたが、例年であれば年末の忘年会の催し物として発表する
「はだ産婦人科クリニック 1年間のまとめ」を、院内のいろんな人の協力を得てようやく集計できました。

2020年で当院も7年が経過
分娩数は年々増加していて、コロナコロナ禍でどうなるかなとちょっと心配していましたが、今年も15%ほどの増加が見られ、316件の出産に立ち会うことができました。
スタッフのみんな、ご指名くださった患者さんのおかげです。
ありがとうございます

分娩の内訳では

無痛分娩件数が265件/分娩316件中で83.9%
普通分娩が19件で6.0%。帝王切開が32件で10.1%という結果でした。
つい最近のことですが、12月に帝王切開が多かったのが思い出されます。
また、3年間でも徐々に無痛分娩率が増加しているのが見てとれました。

僕が気にしている計画分娩の成功度合いの指標になるかと思うのが


出産時刻を時間ごとに集計してみたグラフですが、
12時から20時までの出産が85.8%
朝9時から20時までの出産に広げると91.5%が日中から夜の早い時間に出産になっています。

硬膜外麻酔を使って、鎮静や子宮口の用手開大などの処置を加えながらであれば、病院スタッフの多い日中の時間帯(遅くても夜勤の入り口には先が見えている状態)に分娩に持っていくことを意識してやっているのですが、だいたい上手くいっているのだと確認できました。
もちろん、夜中の陣痛発来や破水の患者さんが一定程度いるので、「完璧にコントロール」というのは難しいのですが・・・
立ち合い分娩を含めて、分娩の日に家族の時間を空けて待っている方が多い今の時代の分娩としては、計画でだいたい狙った時間で分娩に持っていけるように更に試行錯誤していかないとなぁと思います。
産婦人科医師不足の一因にも上げられる「夜中の大変な出産が多い」とか「医療事故が多い」といったマイナスイメージも、コントロールした出産であれば、ほかの外科系診療科のようにマンパワーで乗り越えられる可能性もあると思うんですよね。
 

データって見ていると、いろいろな考察ができたり、反省点が出てきたりと、勉強になります。
ますます当院の出産を安全で、皆さんが安心して臨んでいただけるように精進していきたいと思います。

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