はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

COVID-19第4波に思うこと

2021年05月28日 | 未分類 | 

2021年5月28日 金 曇り時々雨sadwink

どんより雲が速く流れ、風と共に時々雨がパラパラふる5月終盤
気温は15度くらいで、寒いって程ではないけど、暖房もまだ必要か?って思える北海道
先週は20度超える日もあって暖かかったけど、また冷えて、北海道の5月らしいといえばらしい気候です。

この1か月はまたまたコロナコロナに振り回された感のある1か月でした。
東京大阪は1か月も前から緊急事態宣言が発せられて、不要不急の外出は自粛してくださいと毎日のように放送され、大変だろうなぁと思っていたら、5月16日からは北海道ほか9都道府県に緊急事態宣言が拡大
わが街札幌も、土日のデパート他大型の商業施設は休業要請だし、飲食店すべて8時までの営業時間短縮。
手稲のような住宅街は8時過ぎたら、駅前も幹線道路沿いも真っ暗です。

そんな札幌のCOVID19の最前線で、重傷者を何とか広げないよう、命をなくさないように頑張っている医師たちの話を医師会で聞くことができます。
実際、年度変わりのあたりから広がった「変異株」ウイルスは、感染力が強く、今まで重症化が少ないといわれていた若年層にまで重症化する人が多い印象だとも話していました。
入院が必要なコロナ陽性患者でも、入院ベッドがなくて入院できず自宅療養を続けている人が2000人超の規模でいると言う話も聞きます。
最前線では危機的な状況だという意見も。
重症患者を診ているセンター病院の医師やコメディカルの尽力には頭が下がります。

ただ、感染状況が悪化すると、マスコミがいつも口にするお決まりの「気のゆるみが」って言ってるけど、マスクの使用は1年前よりも高く、自粛だって町がゴーストタウンかと思うくらいに人も出歩いていない。
お酒を扱う飲食店では5月12日から一日中お酒の提供は自粛だそうです。
(何でもお酒のせいみたいになってるけど、しっかりした根拠があるのでしょうか?ここまで患者数が増えたら風邪の流行と一緒で「酒飲んでるから」ってことではないと思いますが・・・。食事時の会話で感染するとかいうなら「飯食うのはすべて一人で」食べるよう「要請」されたりするのかな?個人的にはいつまで繰り返すのかね?特定業種への攻撃と思ってます。)

これでもさらに自粛しろ!と?
自粛すれば、仕事を失う人や、学校にも行けない学生、パソコンだけ見つめて「人と繋がってる」なんて洗脳に素直になびけない普通の人が迷います。
経済も人生も。
心が病んで自殺する人はコロナでは死なない若者が多いという悲しい現実。

この日本で、コロナ死とされるのは1年2ヵ月で12000人(臨床的には老衰でなくなったとしてもコロナ陽性の場合コロナ死として数えられたという背景も)
1日の死者数が50人になりましたとか、100人もいましたという報道をこの1年以上続けていますが・・・
日本国民の人口動態的には、2019年の1年間に86万人(数年減少の一途)が生まれて、136万人が亡くなっています。
1日に換算すると 2300人が生まれて、3570が亡くなっている国。そのうちの平均32人がコロナ死っていう計算。
ちなみに癌死は年間37万前後(この患者さんたちの中には面会制限で最後の時も十分家族と過ごせないで旅立っていった方が去年は多かったと推察されます)
例年の肺炎だって死因の第3~5位で10万強(年により変動あり)

そして、自殺者は去年1年間で、H21年以来11年ぶりに増えて、21081人という発表がありました。(2019年は19425人)
内訳では30代が2526人→2610人 20代が2117人→2521人 10代が659人→772人 と増加。
ちなみに今年の4月までの速報値でも、去年より毎月増加しています。
(年代別のコロナ死では2021年5月26日までのデータでは30代で22人/陽性10万5736人中 20代7人/15万7869人中 10代0人/5万2309人中というデータが出ています。)
未来ある若者が命を落とそうとしてしまう社会なのかと思うと・・・何とかならないものですかね?

自粛要請を叫ぶ政治家と感染拡大防止を連呼する専門家には、市民生活をよく見てほしい。
いわれなくてもみんなちゃんとやってると思います。
その反対に、人と人との絆の危うさや人間性の抑圧、若者の心の病のこともよく考えてほしいと思います。

重傷者を診ている最前線の医療者には、一手に診療にあたってもらって、同業者として心苦しさも感じます。
ですが、新しい命の誕生をお助けする産婦人科医としては、誕生した命が明るい未来に向かって進んでいってほしいと願うのはサガとおもいご容赦いただきたいと甘えつつ・・・未来志向のできない政治や医療では将来暗いのではないかと思ってしまいます。
スピード感をもって自粛を要請するのではなく、スピード感をもって世の中を、制度や法・条例を変えてほしいと思うのは僕だけでしょうか?
1年以上にわたり集積されたデータをもとに、変えるべき政策は素早く改め、人々を幸せに、明るい未来に導いてこそ政治家の仕事と歯がゆく思ってしまいます。

緊急事態宣言で人々を押さえつけても、マスクを徹底しても周期的に流行ってるでしょ。

1年前に比べたらみんなマスクしてるし
(それでも第4波が最も身近で、かつ最大かと)
これだけ風邪のように身近な人でも感染者が出てきた現状に、水際対策だといって濃厚接触者を探して、検査しまくり、医療も疲弊、保健所はじめ行政も疲弊
患者さんの数だけが医療崩壊の原因でしょうか?
制度に問題があるのでは?と思ってしまいます。
感染者を探す時期ではなく、重傷者に対して厚く治療する時期なのではないかと。

これはあくまでも私見です。
みんなが一生懸命感染症と戦っている現状に水を差したいわけではありません。
何とかこの感染症から始まった、世の中の暗い重い空気をかえたいと願う一意見として読み流していただければ幸いです。

長くなってしまったのでこの辺で お付き合いいただきありがとうございました。

“COVID-19第4波に思うこと” への8件のフィードバック

  1. a812y より:

    まさに、コロナの影響で第二子を授かるタイミングを迷ってしまっている者です…!
    立ち会い出産もできない、面会もできない…という産院ばかりで、お産はただでさえ不安も付き物なのにこんな状況下で産みたい!とは思えません…
    個人的にはただのウイルス性の風邪と何が違うんだろう?免疫力を下げないように気を付けよう。という考えですが、政府が国民や医療現場にここまで混乱を招いたのは、もう不思議でたまりません。
    第二子を授かった時には、ぜひはだ産婦人科さんで出産しせていただきたいです!

    • hadasan より:

      a812yさん コメントありがとうございます。
      僕も日々、マスコミの報道や、市民の生活や命よりも自己保身が主ではないかと見えてしまう政治家の発言を嘆いています。
      新しい命、新しい家族の誕生を、希望を持って迎えられるよう、できる限り頑張っていきますので今後ともよろしくお願いします。

  2. きくち より:

    昨年9月に羽田さんで第一子を出産した者です。
    まだコロナも引かないですが本当に
    羽田先生の言ってる通りだなと思います….。

    そんな中2人目を妊娠。
    子供が可愛い過ぎるのとなにより羽田先生のところで
    産んだ後お茶会をしたり先輩ママさんたちと色んな話をして
    コロナ禍で不安があったとはいえ思い出深いお産でした!
    今も自分で撮ったお産動画を見返したりしてます、、、笑

    また安定期あたりで羽田先生のところに
    お世話になりたいなと思っています(*´꒳`*)
    その時はまたお願いします〜!!!!!

    • hadasan より:

      きくちさん コメントありがとうございます。
      第2子の妊娠おめでとうございます。
      次も元気な赤ちゃんが誕生するといいですね!(^^♪
      最近当院の分娩予定者が、月によっては満員になって、分娩予約をお断りする場合も出てきてしまっているので、一度早めに分娩予約だけでも受診に来ていただくことをお勧めします。
      予定がいっぱいの場合はHP上の「お知らせ」に掲載していますが・・・)
      またお会いできることを楽しみにしています(^_-)-☆

  3. Nana より:

    去年7月に第一子を出産したパルミエリです。11月終わりにシンガポールに戻ってきて、家族での暮らしも慣れてきました。娘ももうすぐ1歳になり、とても懐かしくなりメッセ―ジしてしまいました。
    世界中で長引くコロナ禍の中で、そちらで出産できたのはとても幸運なことだったと今になっても感謝しています。
    今度はなかなか気軽に日本に帰れなくなってしまいましたが、また娘を連れて遊びに行きたいです。

    • hadasan より:

      パルミエリさん お久しぶりですね
      お元気そうで何よりです。コロナコロナで大変なのはシンガポールも一緒なんですね( ;∀;)
      こちらはスタッフ一同相変わらず、元気に診療しています。
      またお帰りの際は顔を見せに来てくださいね(^^♪
      子育て楽しんで、頑張ってください!

  4. 山崎 より:

    こんにちは、現在妊活中で無事妊娠したら羽田さんの方で無痛分娩をと思っています。
    現在、大分改善したのですが鬱病で精神科に通院し薬を飲んでいます。鬱病の人が出産する場合は精神科も併設されてる病院じゃないと出産は出来ないと聞いたのですが、やはり難しいのでしょうか…?(;;)

    • hadasan より:

      山崎さん こんにちは。
      精神疾患をお持ちの患者さんの場合、現実的には産婦人科単科のクリニックでの出産は難しいことが多いです。絶対的ではないにしても、精神科の症状が出やすい妊娠期間や産後の時期に、対処を誤ったり遅れた場合に望ましくない結果になることがあるからです。
      患者さんの病状、服薬治療の継続中か否か、家族や周囲の人たちのサポートなどいろいろな方面からの評価をして、個人病院で妊娠・周産期管理をできる患者さんはあまり多くありません。
      すべては母児の安全のため、分娩施設を選ばれることをお勧めします。

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