臨時高校教師
2021年10月23日 土 曇り時々雨
今週のはじめに、手稲山に今年の初冠雪が見られました。
朝夕の気温は5℃くらい。
日中でも10℃ちょっとだったかな?
季節は冬に一直線
山裾は紅葉で山頂は雪景色のきれいなシーズンです
先週14日になるけど、珍しいお仕事がありました。
母校手稲高校の臨時教師
例年なら高校1年生に「職業体験授業」というのがあって、何時間か、市中の会社や企業に出向いて行って、社会人とは…働くこととは…みたいな体験をさせてもらているのだそう。
大学受験に進む生徒が多いけど、社会に出る前の心構えを学ぶというものなんでしょうね。(僕の時はなかったような・・・)
それがこのコロナ禍で、受け入れる企業が受け入れできないという話になって、去年と今年は中止になったのだそうです。
(コロナなんて何にも害がないといってもいい若者にとって、偏った政策・偏ったマスコミのせいで何ともかわいそうに)
こんな時に、たまたま高校の同級生G君が母校の教師として赴任して、「チョット協力してくれない?」みたいな感じで依頼を受けまして。
母校は開校もうすぐ50年になり、芸能人もチラホラいたりして「俺なんかでいいの?」って第一に思いましたが、これからの未来を築く若者のためになることが少しでもあるならと思い、診療の融通が利く範囲でという条件でお受けさせていただきました。
「やってみましょう」って感じで
準備は4-5日前から本腰いれて始めたのだけれど、1時間の授業に伝えたいことをまとめるのって大変な作業だな~と実感。
診療終わりの夜中に外来にこもっての作業が3日ほど続きました。
(お尻に火がつかないと動けないのは高校生の時のまんまです)
いざ当日、午前診療終了後の1時からの授業ということで母校に向かいました。
会場の体育館は30年前の僕が高校生だった時に新築された「新体育館」
(僕らが高校の頃活躍してた旧体育館はすでに歴史的においを放ってました。)
体育館には、高校1年生がズラリ 270人超
規則正しくなら並べられた椅子に座り、静まりかえっています。
挨拶しても、し~ん
全1年生がそろったら声も出せないか・・・と思いながら、「昔からまじめだけが取り柄の手稲高校だったから静かな中で話すことも想像の内ですけど・・・」と、ここで場内失笑
そんなことから、怒涛の1時間をぶっ通しで話させていただきました。
何を?というと
自己紹介→成績が良くなかった高校時代→医師になろうとした経緯→麻酔科医・産婦人科医のお仕事→パラグアイでの医療や生活→開業医として→未来を創るみんなへ
といった内容でお話し。
午後1だしみんな眠いんだろうなぁと思って、なるべくわかりやすくと思いましたが、できていたかな??
高校1年生に対して、最後のメッセージスライドは
スライドだけ見たらヤバめに見えますかね?
ただ、常識とか情報って、国が変われば全く変わるものだし、「正しいことは自分で考えて導き出すことが大事」という論旨です。
西欧から見たらテロ国家でも、テロ国家から見たら大儀ある戦争かもしれないとか。
今ならコロナ。
いつも僕が言っていることだけど、感染拡散防止にはマスクはある程度有効かもしれないけど、顔を見ないで人と付き合うことの弊害や人間性の否定・孤独による心身の病で失われる命の重さといった、みんな言うに言えない問題・・・
周産期や末期医療での、人との接触(面会)制限が生み出す悲しさと、コロナ感染の重篤さとの対比・考察など、偏った常識に対して考える必要がたくさんあるというメッセージは伝えさせていただいたつもりです。
ホントの結語は
今回は普段の医療現場とは違って、自分自身も考える良い機会になりました。
このような機会を与えてくれた手稲高校の先生たちやG先生に感謝です。
このつたいない授業が、学生たちの未来に少しばかり良い影響が出てくれたら、なお嬉しいです
羽田先生お疲れ様でした。潜り込んで聞きたかったです。
未来を担う若者達に、色々考えるきっかけを与えられたのではないでしょうかね。
真面目な高校生に対しては、いつもの羽田節は抑えめな感じですか?
G先生も、羽田先生を頼って連絡くれるなんて、やはり人と人とのつながりは大事ですね。
今後も色々ご活躍ください。
エサキさん コメントありがとうございます。大変ご無沙汰してます。
いつもの仕事とは違って、いろいろ考えさせられました。
思いの何割かは話したつもりです・・・
若者には「きっかけ」が大事だと思うので、あとは大きく羽ばたいていただきたいものです。
授業、また会ったらぜひ聞きに来て下さい♡ (でも、内容に問題ありでもう呼ばれないか(;^ω^))