安産のための提案 その2 「お産は自転車」!?
2022年2月28日 月 晴れ
雪のとんでもなく多い2月が今日で終了
(また月刊誌になってます)
ここ3-4日、ようやく日中の気温が+になって、陽ざしの角度も高くなり春を感じるようになりました。
それにしても今月の雪はひどかった
ちょうど1週間前と15日前
1日の積雪が札幌市内の多いところで、1日に80~100㎝も積もったというのです。
飛行機は全便欠航
電車は全面運休
雪国北海道でもこんなに交通が何日もマヒするのって初めてじゃないかな?
そんな2月でしたがと当クリニックは毎日診療しています。
(駐車場の除雪が追い付かず、患者さんにはご迷惑をおかけしてしまっておりすみません。)
さて、この2月も本日で終了。
分娩は29件で、ほぼ1日1件平均でした。
帝王切開は2件あって、普通分娩1件といったところ。
例年2月は出産が少ないことが多いですが、今年はそれなりにありました。(ここ数か月では最も少ないけど)
無痛分娩への理解や需要が増えていることの表れでしょうか?
最近の出産を見ていたり、産後のお茶会で話しを聞いていて思うのですが・・・
無痛分娩を希望で当院へ来てくれる患者さんは大部分になりました。
ですが分娩当日に、痛さを想像したり、漠然とした恐怖に駆られて、過緊張や泣きながらお産に臨む妊婦さんも時々お会いします。
何とか安産を目指して医療介入するのですが、一旦恐怖心や痛いと思い込んでしまった心は外から何言ったって聞き入れる耳は開きません。
いわゆるパニックです。
そこで、パニックに陥らないための発想に役立ててほしいなぁということで・・・
出産って、自転車だな~って思うんですよ。
医師として外から眺めていたら。
たいていの人は自転車に乗ることができると思うんですけど、よく考えると自転車って、とてもバランスをしっかりとって、ある程度の筋力を使い、タイミングよく走り出さないと安定しない、高等技術の集積結果だと思うのは僕が変人だからですかね?
悪い想像を膨らませるなら、自転車に乗るまでには絶対何回も転倒しては、自転車を担ぎ起こし再トライ。(補助輪つき自転車でスタ-トもありますけど)
大人になっても自転車乗りは交通事故にあって命を落とすことも「0」とは言えないけど、そんなこと考えて自転車に乗る練習する子供はいないでしょう。
何日かの練習を重ねて、小学生になるころには、ほとんどの子供が乗りこなせて、お年寄りだって生活の足として(雪がなければ)使いこなしている代物。
(最近では「自転車は危ないから練習さえさせない」なんて親がいるかもしれませんが・・・)
分娩って、自転車に似てません?
頭の中で、自転車の事故や転倒や擦り傷ばかりを想像していたら、あんな高等技術をマスターできる人はもっと少ないかも
だけど、子供だからってのもあるだろうけど、怖いことなんかお構いなしに、「無心で」練習して、多少痛かろうが、転ぼうがほとんどの人間があきらめずに乗れる。
分娩も、頭の中で、出産の痛さや出血や事故ばかりを想像していたら、出産できる人はもっと少ないでしょう。(普通分娩なら特に)
だけど、若いからってのもあるだろうけど、怖いことなんかお構いなしに、「無心で」頑張って、多少痛かろうが、出血しようがほとんどの妊婦さんがあきらめずに出産できる。
しかも当院のように無痛分娩では、自転車で補助輪4個くらいつけて、絶対転ばないようにサポート(介入)して運転(出産)しているんだから、事故や転倒(痛さや事故)を考える必要は少なくていいんじゃないかと思います。(補助輪4個付けたらまっすぐしか進めないかな?)
最近の妊産婦さんは、若いとは言えない年齢の方も多いですが、普通分娩とは全く違って、痛みも10分の1~2くらいですし(外目には)
産んだこともないくせにと言われたらそれまでですが (;^ω^)
麻酔を使ったり、医療介入することで、より「案ずるより産むはやすし」を実践できると思います。
そう心から思ってもらえたら、不安や恐怖心で交感神経スイッチ入れて、難産ONにすることもないのですが・・・
(このブログで、何度も書いてるけど「情報を集めないこと」「情報を信じすぎないこと」も大事です)
「お産は自転車」的な発想が、出産前の妊婦さんの恐怖心に対して、少しでもお役に立てたらうれしいなぁ
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