2022(令和4)年のまとめ パート2 計画分娩の出生時刻他
2023年2月25日 土 雪
2月も最後の週末、土曜日。
札幌にとって2月は「雪まつり」の月。
コロナ禍で開催されなかった2年間から、3年ぶりの開催でした。
我が子連れて僕も久しぶりに出かけてみましたが、外国人はじめたくさんの人が出ていました。
東南アジアや中国・韓国の人が多かった印象です。
道産子にとっては普通に感じる雪像やアトラクションも、雪のない国の人や子供たちにとっては珍しくて楽しい思い出なんだろうなぁと、大通公園を歩きながら感じたりしてました。
人にはこういう心が躍るイベントとかふれあいが必要なんだよなぁとも
何でも自粛ジシュクの3年間だったけど少しずつ普通の生活に近づいているのは良いことだと思います。
「日本的」な、「マスクしながら」とか、「感染拡大防止」とかいう枕詞を忘れないことについては、個人的にはスッキリしないし、めんどくささ感じるけど・・・
(会場で耳障りなフレーズ流しとけば主催者として責任果たしてますというアピールにしか思えないのは、僕の心が3年間でねじ曲がったから?)
さて、今年の冬は雪が少なめ・・・なんて思っていたけど、ここ2週間くらいジワジワ積雪が増えて、病院の駐車場も周りの道路も雪の山
日照時間は長くなったって感じるけど、春まだ遠しの札幌です。
しかも今日の外は吹雪
日中の最高気温はそれほどでもないけど、風と雪がひどい。
そして雪も重い(これは春が近いサイン)
ということで、書かなきゃ!と思っていた令和4年のまとめの続きを書こうと思います。
分娩件数や無痛分娩数は前の記事でお伝えした通り(分娩448件中 425件の無痛分娩 20件の帝王切開 3件の普通分娩)でした。
全体の平均出産年齢は32.3歳 初産に限ると31.1歳で、ほぼ横ばいだけど、年々わずかに年齢が上がっている印象。
当院の計画無痛分娩では、マンパワーの多い日中の勤務時間帯から、夜勤の看護体制にかわるころには分娩を終わらせたいと考えているので、それなりに成果は出ているのかと思います。
出産って胎児急変や産後出血などで思いもしない時に、たくさんの人出を必要とする事態が稀に起こります。
出産は自然のもので、神秘的なもの。
病気じゃないから自然に進むのが一番安全・・・などの意見が古くからあります。
完全な否定はしませんが、産婦人科医が足りないと言われて15年。
札幌市内のおおきn大きな周産期センターも産婦人科医欠員で稼働しているような現状。
新人医師は、夜中の仕事が多い、訴訟が多い、急変が多いといった産婦人科の特殊性から志望者が減って、働き方改革とやらで仕事時間が制限される時代が近い雨期に来ると、産婦人科医療は間違いなく行き詰まると思います。
その解決とまでは言えないけど、出産時間のコントロールがつけば、幸せな出産にかかわる仕事の良さや、大切さが見直されて、若い医師たちにも選ばれる仕事になるのではないかと、心の奥では願って、当院で実践できればと思っています。
何も起こらないで自然に生まれることの良いことは賛成ですが、何も起こらないと約束できない出産と、今の産婦人科医療をとりまく社会情勢を変える方法に、無痛分娩を使った計画出産が一役担えるのでは・・・と思っています。
(立ち合い分娩の旦那さんとかにも会社で休みが取れやすいとか、社会的にもいい点はあるんじゃないかな?)
まだまだ道半ばですが、少しずつ改革し、より良い、より安全な出産を目指して頑張っていきたいと思います。
コメントを残す