一か月・・・
2013年12月7日(土) 晴れのち雪
12月1日をもちまして当院は開院一か月を迎えました。
この一か月、手稲の山には今年初めての冠雪があって、月末には里にも積雪。
久しぶりの辺り一面銀世界になりました。
今でも日陰や道路脇にはところどころ雪が残っている札幌・手稲です。
病院のほうでは振り返ればあっという間の一か月でした。
11日に当院で初めてのお産があり、少しバタバタしましたが無事に元気な赤ちゃんが生まれ、職員一同癒されました。
経営者としては20日過ぎには職員さんの初給与や、月末から月初めの診療報酬請求。
翌月の勤務表作成や、新規就職希望者の面接・・・いろいろやることが多すぎて、妻も私も息つく暇もないといった感じでした。
そんな中、今日は請求関係がようやくひと段落して、進んでいないブログの更新と相成ったわけです
天気の話では、思い起こせばこの11月はずいぶん悪天候の日が多かったような・・・
10月末の内覧会の日も、開院の日も、すごい暴風と雨に襲われて、当院では患者さんの出足が気になる季節でしたが、おかげさま(?)で外来のほうは・・・
僕の人生的には「パラグアイ時代」のようにチラホラ、のんび~りです。
それではここらで、前回(もう2週間はあいちゃいましたが)の「はだ産婦人科クリニックができるまで」の続き話を。
市立札幌病院の産婦人科に就職した2001年4月以降、忙しくも楽しい産婦人科医生活が過ぎていく毎日でした。
そんな中、2006年ころから、福島県大野病院の事件がきっかけになって「産婦人科医が足りない」なんて話がにわかに盛り上がってきて、産婦人科やってるだけで「大変ですね」なんて声をかけられる時期がありました。
マスコミでも産婦人科の医者が頻繁に取り上げられ、医者不足なんて問題までクローズアップされる・・・
それまで、僕が大学時代は「産婦人科と小児科は出産と子供が減ってるからいらなくなる」って当時の大学教員たちに吹き込まれていたのに、真逆の風。
医師不足も急に不足になったわけでもないのに大騒ぎだし・・・ (OECD諸国比較とか、なぜこれ?って統計出してきて不足の根拠だとか語ってしまったり。外国とは違う日本には日本の文化や特殊な習慣があるのに)
実際には医者が不足してる(減ってる)んじゃなくて増えてて、医者がしてこなくてもよかった仕事がやたらと増えたり押し付けられたりして仕事が増え(訴訟大国の某国のように)、新しい研修医制度とかで地域偏在が明るみに出ただけのような・・・
なんだかマスコミや制度によって作られた「医師不足」「周産期医療崩壊」という印象でした。
そんな中、僕の周りでは、今のおかしな世の中に声を上げられる大事な仕事として「選挙に出ないか?」との突如現れた嵐のような出来事。確か2008年も暮れ近くでした。
結果的にはお断りしたのですが、その時出会ったいろいろな業種の人たちとの話の中で、医師としての仕事を見つめ直す機会にもなったし、医療や福祉をはじめ社会の制度などさまざまなことを考えさせられる大きなきっかけになったと、今も感じます。
この方向転換を断念したことが、初心を見つめ直し、「そうだ、海外へ行こう!」となっていくのでした。
この後、2010年6月から我が家は南米パラグアイへ期限付き移住の大旅行へ出かけるのですが、今回も長くなってしまったのでこの話はまた次回。
はだ産婦人科開業まであと3年のところです
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