夜中の救急車
2015年2月12日 晴れのち雪
北海道の冬にしては暖かい日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
前回のブログで「2月が一番寒い」と書きましたが、今年に限るとそうでもないかな?!
われらが札幌市では昨日Sapporo雪祭りが終了
中日あたりでは例年にない暖かさで一部の雪像が倒壊の危険があるとかで壊しちゃったんだそうです
ブログの更新がまた滞ってしまいましたが、最近の院内でのできごとをちょっと書きたいと思います。
1月末のある静かな夜。
9時頃に救急隊から患者さんの救急搬送受け入れ依頼がきました。
50代の患者さんで出血が多く動けず、他の救急当番の病院にも断られてしまったとのこと。
うちの病院が1次救急の指定日でもなく、かかりつけの患者さんでもない初診の方だったので、杓子定規に考えると受け入れの義務はないのかと思うのですが、開業1年ちょっとで、地域にお役に立ち立つのが開業医の務め・・・なんて、まだ熱く(ぬるく?)思っている僕は「受け入れOK」と伝え。
ところが、到着されたところ・・・大出血
起き上がると血圧が下がりほぼショック状態。
人手も機械もない、個人病院で診るレベルではないと判断し、産婦人科のある大きい病院へコンサルトしました。
しかーし・・・
ある理由で輸血拒否の患者さんだったため、「明日朝になったら倫理委員会を開いて・・・」「そういった患者さんはちょっと・・・」「救命センターで診れないなら診れません」
などなどと、救急当番にあたっている大病院も含めて2次・3次救急の病院に散々断られ続け約2時間半
患者さんの知人のほうからの進言で、やーっと受け入れてくれる病院が見つかり、夜の12時に無事搬送となったのでした
受け入れてくれた病院に感謝とともに、救急医療の現場の課題をまざまざと実感した一夜でした。
僕としては懲りずに救急車も含めてまだまだ地域に役立ちたいとは思いますが・・・
バックアップ体制が整っていないと、個人病院にとっては怖いです
事故なく、患者さんにも不利益がないように、できるだけいい医療をやりたいので・・・
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