高齢出産・若年出産
2016年11月3日 曇り時々雪
街路樹は冷たい赤に色づき、山はすそ野まで枯れ木が降りてきています。
ねずみ色の空からあられのような氷が落ちてきて、パチパチ窓をたたく・・・
冬が始まったよ~と知らせているみたいです。
冷たい水たまりと建物の壁際に薄く積もったあられのような雪が、冬と晩秋の間で綱引きしている・・・そんな11月の札幌。
早めの冬がいよいよ力出してきた様です。
11月に入って当院では開院記念日(1日)、今日が文化の日で飛び石連休。
仕事していてちょっと曜日感覚マヒしてます。
先月1か月間の当院では20人弱の赤ちゃん誕生。多忙だった8月9月よりは少し静かでした
波があるんですよね~ 産科稼業
その中で帝王切開が予定の2件で、無痛分娩が6~7割keepしています。
先月の特筆すべきは当院で今まで最高齢の初産妊婦さんと最若年妊婦さんが経腟分娩でうまくいってくれたこと。
最若年の妊婦さんは18歳。
お母さん(赤ちゃんのおばあちゃん)が37歳ということでアラ4が主力メンバーの当院職員もびっくり
みな自分に孫が・・・みたいな想像しちゃってました
お産は硬膜外なしの普通分娩でしたが、なんともスムーズにすすみ超安産
「さすがヤング」
それに対して最高齢の方は44歳で初めてのお子さん。
かつて当院で出産してくれた知り合いの紹介で、初めから無痛希望とのことで里帰り分娩先にご指名いただきました。
高齢によるリスクがいろいろ騒がれるご時世ですが、妊娠経過はおおむね順調。
軽くむくみが出てきたりして早めの誘発としましたが、「3日はかかるかも」なんて言ってた誘発無痛分娩でしたが1日目の夕方、「今日うめるなら頑張りたいです」のことばにスタッフみんなで燃えまして、夕刻、硬膜外麻酔を入れてからはアレヨアレヨと出産に
無痛の良い点は痛みの軽減のほかにも、緊張の強い妊婦さんの緊張を和らげたり、陣痛を取ることで鎮静を十分に効かせ、その間に分娩が進行するといった利点も。(怒責のかける力を調節できたり、会陰が伸びて裂傷が小さくなる印象もありますね)
利点の多くはいろいろな知識があって、出産に対する不安や体力に自信がないといった高齢妊婦さんに良い効果をもたらしてくれると感じます。
すべての妊婦さんがうまくいくわけではありませんが、ややリスクのある妊婦さんにとって硬膜外無痛分娩は、経腟分娩にできる可能性を高める良いオプションだと再認識する出産になりました。
お二人とも 子育ても頑張ってくださいね
不妊治療をしても授かることが出来ずに諦めて夫婦2人で生きていこうと決めた矢先まさかの妊娠!
以前、無痛分娩したという友人の話を聞いていたので絶対に里帰り出産先ははだ産婦人科さんでお願いしたいと決めていました。
無痛分娩の経験者が身近にいて詳しく話を聞いていたので不安は全く無かったし、どんと来い!な雰囲気の先生と優しいスタッフの皆さんに励まされ無事に出産できました(*´꒳`*)母親になれた幸せでいっぱいです!
出産後も母乳の悩みの相談に乗っていただきありがとうございます!
今月末に岩手に帰るまでお世話になります٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
超高齢妊婦のほうさん 毎日頑張ってますか!?
産むまでの悩みや期待とは良くも悪くも違った毎日をお送りのことと思います。
産科医やスタッフにとって、いろいろなリスクのある患者さんが頑張って元気な赤ちゃんを産んでくれた時は喜びもひとしおです(^^)/
赤ちゃんを産むことはあくまでも喜び・楽しみ・大変さのスタート地点に立ったことと思います。岩手に帰っても明るく楽しく頑張ってくださいね。育児などで悩みができたらいつでもご相談くださいね。できる限りお力になりたいと思っています(^^♪
初めまして。
第一子を児頭骨盤不均衡の為、緊急帝王切開にて出産しました。
はだ産婦人科クリニックさんでVBACは可能でしょうか?
たんぽぽさん コメントありがとうございます。
当院での帝王切開後経腟分娩は、「状況により」対応させていただいております。
前回の帝王切開に至った経緯。特に当時の赤ちゃんの大きさ、週数、骨盤や産道の状態(妊娠中の体重変化とか)や、前回の帝王切開の方法なども関係して適応(可能か否か)を考えます。
また、VBACに臨む患者さんの、メリットやリスクの理解も必須ですし、当院としては試行中の緊急帝王切開に耐えられる準備(硬膜外無痛下でのTrial)を許容していただくことも必須かと思います。
あくまでもTrialであることですので、しっかり時間をかけて診察して行き、理解を深め、適応を選んでからいざ!という流れになります。診察なしで一概になんでもOKとかNoとは言いにくいのが事実です。可能ならば一度受診していただければと思います。答えになっていますかね?(^^ゞ よろしくお願いいたします。
こんにちは。
帯広より無痛分娩希望なのですが、受け入れていただけるのでしょうか?帯広では残念ながら無痛をやってるところはありません。札幌には身内がいないので、やはりこういう妊婦は帯広で自然分娩しか選択はないのでしょうか。
くまさん コメントありがとうございます。
お問い合わせの件ですが、もちろん患者さん・赤ちゃんの状態などによっては難しい場合もありますが、「帯広だから」受け入れできませんということはありません。
当院としては医師患者関係を構築できるくらいの健診受診をお願いしたいと思います(例えば中期までに1回以上、後期に1回は最低でもお願いしたいです)。その時に、当院で行っている無痛分娩への理解を深めていただき、そのリスクと特徴、無痛不適格症例や緊急帝王切開(どんな分娩でもありますが)への移行の可能性などの実態について、納得の上で出産に向かってほしいと思っています。
現実的には遠方の方の場合は数日前から札幌入りしていただいたり、計画分娩にすることが多かったりといった特殊性もあります。(今まで釧路や十勝地域からの方もいらっしゃいました)
一度機会があったら受診に来ていただけると幸いです・・・。不可能な場合でもまずは電話でご相談ください。
こんにちは☀️.°はじめまして。
超高齢出産は可能性はありますか?
kaoruさん はじめまして。
超高齢といいましても、限度はあると思いますし、40歳を過ぎて年齢が高くなればなるほど妊娠・出産・産後のリスクが上がることは否定できません。出産自体がうまくいくことが当たり前ではないので、年齢だけで評価を決定することはできませんし、全くケースバイケースだと思います。