はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

切迫早産≠安産 の例

2017年08月29日 | 未分類 | 

2017年8月29日 晴れ smiley

北海道の短い夏もいよいよ最終盤。
日中の日差しは25度を超えるくらいでまだまだ温かさを感じますが、夜の風は急にヒンヤリ

北海道人の季節感がそうさせるのか、
「もうすぐ雪が降るな~」と感じずにはいられません。

さて、いつもながらにまばらな更新の当ブログ。
お付き合いいただいている皆さんありがとうございます。

今日のお題は先月にあったお産の話

30代後半の初産の妊婦さん
今日産後1カ月健診に来てくれました。

妊娠24週ころ頸管無力症という切迫早産の原因になる病態で、緊急子宮頚管縫縮術(シロッカー手術)をしました。
1回目の入院生活は約1か月に及び、安全を確認して8カ月ころ退院して自宅で生活を送れていました。

シロッカーの糸を抜糸した36週から、目標の無痛分娩の計画日を無事迎えて、37週台で再入院。
このブログでも何度か書いてきましたが、「切迫早産=安産」の予定で進めていたのですが・・・

子宮口ほぼ8㎝まではスムーズに進んだものの、なぜか児頭の下降が芳しくない。
内診やエコーで念入りに診察したら、何と!後方後頭位で、内診の指に赤ちゃんの眼窩を触れるんです

「切迫=安産」の法則は守られるとちょっとタカをくくっていた僕・・・
大きくなりすぎる前に計画分娩をしましょうと提案していた甲斐があった!と思ったのも束の間
子宮口全開してから、吸引したって押したって児頭下がってこない
児への負担やリスクを考えて当院では「20分で急速遂娩できなければ帝王切開に行きます」ってお話していたのが
何と的中~~

赤ちゃんは心音が下がる前にとのことで緊急帝王切開になりました。

手術してみてわかったことは、赤ちゃんがおでこから先進していて、「額位」っていう反り返るようなタイプ(半屈位)でした。
しっかりかからなかったけど吸引娩出術のカップがおでこについていて判明

顎を引いて、つむじから進んでこないと骨盤を通りにくい胎児
今回は仕方ないか・・・と思いつつ、
やっぱりお産は何が起こるかわからないを実感した切迫早産≠安産の一例でした

“切迫早産≠安産 の例” への2件のフィードバック

  1. たぼちゃん より:

    お久しぶりです。その節は大変お世話になりました。
    緊急帝王切開で産まれた娘も、3ヶ月をむかえました。マルマルとして元気に育っております!!
    たまに大変な事もあるけれど、子育て楽しい~!と幸せな毎日です。バタバタ忙しく切迫入院が懐かしく、そして恋しく思う事もあります(笑)
    出産は何があるかわからないと、沢山参加させていただいたお茶会にて 沢山の実体験を聴いて、無痛分娩を選択させていただいておりましたが、、、、ほんとうによかったと思いました。
    切迫入院から出産まで 快適な入院生活を送らせていただけた事に感謝しております。

    二人目の際は、またお世話になろうと思っております。

    ありがとうございました(ФωФ)

    • hadasan より:

      たぼちゃん メッセージありがとうございます
      久しぶりにブログ更新したらメッセージ発見(;^ω^)
      早いものですね もう3か月ですか~
      当日は大変だったでしょうけど良い思い出(?)になってくれていますかね?
      次回も是非ご指名いただければ嬉しいです
      たまに顔見せてくださいね!

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