産婦人科・・・血を見る診療科なのにその特異な考え方について
2018年8月15日 水・休
お盆休み真っ最中
今年はずうっと雨模様の北海道のお盆。
札幌の日中の最高気温は25℃を下回り、ジメジメ涼しいくらいの気持ちの良くない1週間になりました。
去年から休日が増えて「山の日」なるものが出来たけど、その休日を生かせるかどうかはやはり「天気」ですね。
計画出産がほとんどの出産を占める当院。
今年の山の日から続く、飛び石のお盆休み中の出産は昨日の1件あったのみで、静かに休日らしく過ごしています。
とはいっても自由に飛び回れない開業医。
緊急事態にはいつでも対応できるように、しっかり30分圏内で気分転換に努めております
我が家の人々はお出かけしてしまい、もう慣れた「お留守番」でございます
計画分娩がほとんどと書きましたが、今年も当院の硬膜外無痛分娩は約75~80%を維持しております。
去年マスコミほかの報道で無痛分娩バッシングの影響で減るかな?と思ったのですがあまり変わっていません。
新聞その他で、「無痛分娩は危険」だとか、「死亡した妊婦がいかにも普通分娩より多い」みたいな書き方をしてました
実のところは全く死亡が増える事実なんてない!!
その影響としては、無痛分娩のやり方、安全性、リスクその他を質問してくる妊婦さんより付き添いのおばあさんが増えたのはありますね。
こんな我がクリニックですが、8月上旬に普通分娩の出産が2人続きました。
当院では最近珍しいんです。普通分娩。
そのお一人の妊婦さん
夜中1時半ころ陣痛発来し、経産婦さんなので緊急来院していただき、
1時50分に子宮口5㎝開大が30分後にはほぼ全開
その15分後には元気な赤ちゃんを出産されました
出産という大事業の結果としてはめでたしめでたしでしたが、大変だったのは、陣痛発来後の妊婦さんご自身。
旦那さんは予期せぬ出産に生まれてもご連絡が取れず。立会分娩希望だったそうなのですが・・・
まだ小学校前の上のお子さんはお母さんの緊急事態におとなしく付き添って来院。
唯一の親族として、立派に出産を見守ってくれました。偉かった~
今回は患者さんは家がとても近くて、上の子がとても偉い子で色々幸運でした。
でも、「普通分娩至上主義」を掲げる分娩施設がいまだに多い今の産科事情では、今回のようなケースや、病院に向かってくる途中でヒヤヒヤするような出産がとても多いんだろうな~と思います。
当院みたいに計画出産を増やしたって予想できないものはあるくらいですから・・・
もし病院までの距離が遠いとか、分娩の進行が予想以上に早いとか、「家でもう少し様子見てね」という病院側の指示に対して受け取り手(妊婦さん)が想像以上に我慢出来ちゃったり・・・
色々な原因はあると思うけど、病院に向かう途中で産まれちゃうなんてことがあったら、誰も喜ばないんじゃないかな?と思ってしまいます。
付き添いの人が産後のあの多量な出血のお世話をしなきゃならないとか
更に付き添いが子供さんしかいないとか、誰もいないとかなら・・・
普通分娩。
5年前まで勤めていた前職では当たり前のことだったけど、一人でやるようになって、安全を強く意識して、責任も重く受け止める立場になって、もっと世の中の妊婦さんとその家族・産科医療の医療者みんなにとって「計画出産」がより安全を期待できて、みんなにとって幸せな出産を増やせるのではないかと感じました。
(僕としては痛みが少なく、緊急出血への対応や、帝王切開への移行時間が短く、分娩時間を予想しやすい硬膜外無痛分娩をお勧めしますが・・・)
今日は長くなってきたので、近日続き書きたいと思います
では、次回
お久しぶりです‼
丸理事長のお友だち??の工藤ですm(__)m笑
先生の元で息子を出産して来月で2年になります
工藤さん 無沙汰しております。
母子ともにお元気そうですね!?
早いものでもう2歳ですか!?
おめでとうございます! というのと 時間は早いですね。
丸理事長とは定例会開催してます(^^;
いつかご参加ください!
2人目 お待ちしてます