2019 初帝切と初骨盤位分娩
2019年1月9日 水 晴れ
冬真っ只中の水曜日。
風は強く、すっきり空ではありませんが、晴れ間が見えて、いい天気だったようです。
外には一歩も出ていないので窓から見える景色で・・・
昔聞いたことがあるんですけど、札幌市って100万人以上住んでいる街の中で、世界一積雪が多い街何だとか。
平均降雪量が、1年間で約6mだそうです。
そして1か月後には雪祭りが開かれます
例年なら冬の真ん中には、積雪量が1mっていうのが大体平均的かなと思います。
が、今年は今のところ少な目
今朝の記録では36㎝だそうです(例年の平均は44㎝だそうです)
雪まつり、大丈夫かな?
さて、当院も年初の診療開始から明日で1週間
コンスタントに外来は来ていて、お産も営業日は毎日のようにあり、やや忙しくなってきました。
波があるんですよね~
そんな中、昨日は誘発3日目に突入した妊婦さんの帝王切開術がありました。
外来でおおきな赤ちゃんでなかなか産道を降りてこない所見あり、37週で早めの硬膜外麻酔下に分娩誘発を決定。
1日目は夜だけ子宮口拡張し、2日目から陣痛促進剤、3日目は促進剤に硬膜外麻酔に人工破膜
できる限りを、じっくりと取り組んだのですが児頭下降不良で夕方帝王切開を決定。
硬膜外無痛分娩ご希望の患者さんだったので、頑張って経腟分娩してほしかったのですが・・・
うまれた赤ちゃんは頭の大きさ36㎝と大きくて、お母さんの骨盤に入り込めなかったんだなぁと納得のいく所見でした。
今回も夕方の外来終了に合わせたような時間で、麻酔はカテーテル留置済みで、人手もあって幸運でした。
そして今日は、2人目の経産婦さんで、妊娠期間中全く逆子が治らなかった妊婦さんの骨盤位経腟分娩。
硬膜外麻酔の利点として、留置してしまえば、緊急帝王切開になったとしても、短時間で手術が可能だと実感している当院では、年間数件だけど経産婦さんに限り逆子(骨盤位)でも経腟分娩の娩出術を行っています。
もちろんいろんな条件が良いことが必要なのですが・・・
たとえば、さい帯下垂がないこと(おしりだけで来ている単殿位が理想的)や、大きすぎないこと(その為に37週で、赤ちゃんが「熟れすぎ」になる前の分娩目指します)など。
出産時間も人手のある日中に持って行くことも安全面では大事だと思ってます。
今回は患者さんも帝王切開は考えてもいないとのことで、さっそく新年早々頑張ってみました
その結果、昼過ぎに元気に赤ちゃん誕生
うまくいけば、子宮口全開してから引っ張り出される感じになるのでお産も早いんですよ!
何があるかわからない「出産」ですが、今年も麻酔を使いながら、分娩方法の選択肢が増やせるようなお産を・・・
患者さんのお役に立てたら嬉しいです
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