急に猛暑が! 7月は久しぶりの脱手術がありました。
2019年7月31日 水 晴れ
7月最後の日になりました。
ここ3日間北海道は急激に、かつ猛烈に気温が上昇。
今日も札幌は32℃
「今年は涼しい7月だね」なんて言ってた25日までが全くの別世界になってしまいました。
北海道の家には、最近は増えて来たけど、冷房がない家ってのはまだまだたくさんあり、「冷房の涼しさが嫌い」とかいう人もかなりいます。
我が家も冷房嫌いが多くて、僕は毎夜暑さに耐えています。
僕は一年中扇風機を稼働させて仕事するくらい涼しいの大好きなので・・・
(こんな時は病院が一番過ごしやすい!!)
さて、この7月
お産はまあまあ立て込んでおり、去年を上回るペースで新しい命が誕生しています。
今年4月から医師・看護スタッフも増員されて、いい具合で回転していると思います。
そんな中、最近当院では少なくなった婦人科手術が久しぶりにあった7月でもありました。
その術式は中央腟閉鎖術。
骨盤臓器脱におこなう手術です。
高齢女性の骨盤底筋群が弛緩して子宮や腟壁(その裏にある膀胱や直腸と一緒に)が腟から飛び出してしまう状態を骨盤臓器脱(POP)って言います。
その治療に手術をしない方法としては、強制装具であるリングを腟内に入れて下垂してくる臓器を抑えてしまう方法があるのです(保存的方法)が、その方法では出血してきて・・・とか、何度もリングが外れちゃって・・・といった理由で合わない患者さんがいるんです。
そういう方には手術療法をお勧めするのですが、そのやり方も色々ありまして・・・
子宮がある患者さんには、最近では内視鏡とメッシュ素材を使って、腟のてっぺんを仙骨近くにを引っ張り上げる手術などが盛んに行われているのですが、子宮がすでに摘出されてある患者さんには、腟を真ん中で縫い付ける手術を選択します。
今回はその手術。
ご近所にいらっしゃる元気な70台の患者さん。
脱の症状がなければいろんなところに行けるし・・・って悩んでおられたようでした。
リングを試したけどダメで、数年間手術を迷っていたとのこと。
市立病院でたくさん骨盤臓器脱を見てきた後藤先生もいることで、当院からは迷わず腟閉鎖術をお勧め。
短時間で合併症も少ないといわれる手術。
高齢な患者さんが多い疾患なので、簡便とはいっても、職員も久しぶりの婦人科手術でやや緊張感ありの状態で進めていきました。
手術は予定の30分ちょっとで無事終了。
術後経過も良くて、患者さんも喜んでくれて、やってよかったと思います。
お年はとっても、快適な日々を送りたいですものね
さてさて、天気予報では明日も札幌 32℃とか・・・
北海道の夏はほんとに短く、8月15日のお盆を過ぎたらあっという間に冬を感じます。
しばらく続きそうな寝苦しい夜もこの夏の思い出にと楽しむくらいになれたらいいのですが・・・
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