はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

1つの産婦人科医冥利

2016年02月28日 | 未分類 | 

2016年2月28日 日 晴れsmiley

気づいたら2月も残すところあと2日。

だんだん北海道にも春が近づいてきたな~と
日が長くなっていることに気づいた時と、今日みたいな晴れた朝の強い日差しで感じる今日この頃。
皆さんお元気ですか?

今年はとても雪が少なかったけど、それでも、もうすぐべちゃべちゃの季節です。

今月を振り返って・・・
去年もそうでしたが、2月は日数が少ないせいも少しあって、お産の数は少なめ。

そんな中、産婦人科医としては望むところというか、願った通りの結果になれた出産がありました。

1年2か月前に当院で子宮筋腫の手術をした患者さん。
お年の頃は30台の後半で、後志の西端にお住まいですが、遠いところ当院に通ってくれました。
当院に来てくれたキッカケは、前職 市立札幌病院の患者さんの紹介で来てくれたのが最初でした。
結婚されて5年以上、執着はしていなかったようです赤ちゃんができないで夫婦2人で過ごしてこられた明るい方。

当院にはじめて来院されたときに、子宮の内側(粘膜下)に2-3cmの小さな筋腫が見えて、そのせいで生理も増え、もしかしたら妊娠していないのも・・・?っていうので、意を決して子宮粘膜下筋腫摘出術をしました。開腹で。
手術中、子宮筋腫を取ったところは子宮の筋肉に穴が開いて中の部屋(子宮腔)が丸見えになるような状態。
こういうのを粘膜下筋腫と言うのですが、なかなか気の遣う手術でした。

昔だったら子宮筋腫をとった後は1年以上避妊するように・・・とか言ったんですが、僕としては「それよりも時間が大事」ってことであまり細かなことは言わないでいました。
万が一、妊娠しても、リスクを下げるため、早めの帝王切開で分娩してもらおうと思って
(最近は初産年齢も上がっているからあまり制約したくないな~っても思うんです。)

すると、術後4-5か月のころ、「妊娠したかもしれない」って外来に登場!
あら、何ということでしょう! 子宮内に赤ちゃんが・・・!!
・・・中略・・・

そして、今月。
帝王切開で無事に赤ちゃんが誕生

長く結婚生活を送っていてもなかなか子宝に恵まれない人の何割~何%かはこういった、未治療の子宮粘膜下筋腫とかポリープがあるんだろうなと再認識。

産婦人科って、普段は全く違う科が合わさって様な仕事をしているんだけど、今回ばかりは、子宮筋腫を取ってあげることができて、そこから妊娠に至り、帝王切開で出産にまでたどり着いて、産婦人科冥利に尽きるといった出産になりました。
あとは、新しい家庭で赤ちゃんが元気に大きく育ってくれたら・・・、この出産をお手伝いできた者としては何よりの喜びと思います。

Nさん 頑張ってくださいね

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