はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

医療連携の話

2016年10月14日 | 未分類 | 

2016年10月14日 金 晴れsmiley

秋晴れの金曜日
気温は朝裕は10℃を下回り、暖房が必要かなと思えるほどに冷え込んできました。
北海道の秋は短く、急ぎ足で過ぎ去っていきます。

日曜日のお仕事で買い出しに出かけるんですが、スーパーで売っている食材もつい2か月前とは大違い。
生筋子や丸々一匹の秋鮭など、鮭コーナーが主役とばかりに広げられ、ほかには鍋料理の食材が自己主張してます。
鮭のほかにもタラやタラの白子(タチ)、キノコ、白菜・・・などなど
今年は北海道を直撃した台風のせいか野菜が高騰してるのが、主夫目線では気になりますが・・・

話は変わって
8月9月と「プチ・ベビーラッシュ」に沸いた(?)当院。
職員一同お疲れながらも、活気があり、病院としては少し忙しい方が良いのかな?と思いました。

お産が増えることに比例して増えるのが 高次病院への転院搬送。
当院と連携していつもお助けいただいているのが、わが母校(母院)市立札幌病院とテイネのご近所の大病院の渓仁会病院。赤ちゃんについてはこれまたご近所の道立小児医療センターも。

9月には母子併せて4件の搬送を受けていただきました。
33週の胎児子宮内発育遅延。34週の辺縁前置胎盤でしばらく当院で管理させてもらっていた妊婦さん。産後弛緩出血で2500mlくらい出て、ショックになってしまった褥婦さん。新生児仮死後の哺乳障害・肝機能障害の赤ちゃん。
お産は何があるかわかりません・・・


搬送の時は、患者さんがせっかく当院を指名して来てくれたのに、他院にお願いするのも申し訳ないという気持ちと、母体の安全、胎児の安全には変えられないという使命感とのはざまで転院を決意するのですが、それも受け入れてくれる周産期センターやNICUがあってのこと。
(赤ちゃんについては、せっかく授かった命を安全に管理できる環境へ)

搬送を受けてくれる忙しい大病院の先生たちを思うと、ちょっと申し訳ないけど、母児のためにも管理をお願いしますという気持ちで送らさせていただいてます。
市立病院勤務時代は搬送をお受けする側にいたので、あまりにも適応のないような例(週末で・・・とか自分とこが忙しいのでといった依頼)や、逆に様子を見すぎて重篤化してしまった後での搬送には大変な思いをしたことも少なくありませんでした。
そんなことを考えながら・・・
 

札幌という大都市だから成り立っている医療連携システム。
大病院を退院したら転院で戻ってきてくれる患者さんもいて、病院それぞれが症状にあった患者さんを引き受けることで大病院への負担増を抑制したり、個人病院の社会貢献を担わせてくれる一面があったり・・・
その目指すところは、医療者の負担の分担や、患者さん・赤ちゃんのためになるので、大事にしていかないといけないシステムだなと感じます。

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