はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

妊娠糖尿病の話

2015年12月14日 | 未分類 | 

2015年12月14日 月 smiley

皆さんこんばんは
「冬」 のはずなのに雪が解けてしまったSapporo,Hokkaido,Japón
決して温かくはないのですが、12月中旬くらいになるとそろそろ根雪でもいいかな?と思うのは道産子の印

11月に44cmの積雪があった時、ニュースで「40cm以上積もったら今まですべて根雪になります」と話していましたが、ジンクス破れたり~!です

さて、先日の「はださん通信」で妊娠糖尿病の妊婦さんが5日目に無痛分娩で経腟分娩できましたって話を書きましたが、この妊娠糖尿病(GDM)についてもう少し詳しく

妊娠糖尿病は妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。つまり血糖値が高くなる状態。
ここ4-5年前から妊娠糖尿病に対しての妊娠中の管理は大きく変わって、妊娠中後期に、サトウ水を飲んで60分後に血糖検査をしましょうというGCTが推奨されるようになりました。
それまで表に出なかった血糖コントロールの異常まで見つかるようなスクリーニング検査になって、最初のころ(パラグアイから帰国して間もなかったのもあって)妊娠糖尿病ばかり調べすぎでは?とか思っていたのですが、今では防げる危険(巨大児の難産や新生児低血糖など)を予防できるものならば・・・とよい方に考え、推奨どおりに進めています。

妊娠糖尿病妊婦さんの出産での一番の問題点は、高血糖から来る巨大児や、電解質異常、胎児死亡さえ起こるとも言われていたり、新生児にとっては栄養の管(臍帯)が切り離されたときに過度な低血糖が生じ神経障害などの原因になりかねないと言われています。
しかしこれは「放置した時」です。特に産後の赤ちゃんに大きな問題に・・・
GDMを指摘されても、しっかり妊婦健診を受けて、必要な治療をしていれば大きな問題になる可能性は低いと思われます。

産婦人科単科のクリニックでは、GDMが見つかると、リスクを避けてすぐに大病院へ転院と言うケースも少なくないようですが、僕としては、リスクについてよく理解してもらって、近隣の内科の先生とコラボで管理させてもらえるなら当院でも可能な限り周産期まで見させてもらおうと考えています。
(これも新生児科医がいてくれるからなのですが・・・

今でも分娩希望患者さんの7割強が無痛希望の方なので、大きい病院ではなかなか無痛に対応してもらえないという事実もあるので・・・

地域連携が声を大きく叫ばれている昨今、GDM管理については内科の先生、当院新生児科・慣れたスタッフの力があって初めて成功する出産。

本当に皆さんのご協力に 心から感謝です
 

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