はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

産科・婦人科・小児科(新生児)・麻酔科

羽田さん通信

医師の本分(医師会誌寄稿文より)

2022年03月03日 | 未分類 | 

2022年3月3日 木 曇りのち雪sadlaugh

3月に入って、日中少し春めいた陽ざしと思ったら、1か月戻ったような雪景色
朝晩はまだカチカチに凍る冬の景色の札幌です。
10日前の豪雪がまだまだ溶ける気配はなく、今年は春が遅いのかな

世の中の事件は、数日前にロシアが急遽ウクライナ在住のロシア系住民を守るためと言って、ウクライナ全土へ侵攻。
戦争がはじまりました
遠い世界の話と見るスタンスと、インターネット社会の恐ろしさなのか、目の前で戦争が起こっているかのような映像が多数流出して、他人事ではないような感情移入もあったりして、何だか陰鬱な、どこかモヤモヤを感じるここ数日です。

日本は相変わらず、ただの風邪に成り下がったコロナの感染拡大防止を声高に叫んで、人間性と経済の破壊工作を一部の勢力が続けたいようですが・・・。

さて、今日はひな祭り。桃の節句。
この1年でたくさん誕生した女の子にとっては初節句ってことで、お祝いしているのかな?
当院でも8年前に患者さんのYさんからいただいたひな人形の出番がやってきました。

初節句の女の子 大きくなりますように・・・

クリニックでは、今日は当院で、僕が2代目として開設後初めての、超緊急の帝王切開があって、外来患者さんをお待たせしてしまったりで、大変な一日になりました。
幸い帝王切開後の母児ともに今のところ元気ですが、人のいる日中のできごとで良かった~と、振り返ると冷汗を感じるような一日でした。
(後日改めてお話しできるかな・・・)

そして今日は、最近の院外仕事として久しぶりに作文していたので、ちょっとこの場をお借りして掲載せさせていただこうかと・・・
テーマは僕が所属する医師会の札幌市手稲区支部の広報誌への、役職就任のあいさつ文として書かせていただきました随筆(といえるかな?)
長文ですが、お時間のある方はお付き合いいただけたら嬉しいです
 

副支部長に就任のあいさつ
 
令和3年6月より札幌市医師会手稲区支部副支部長を拝命いたしました羽田健一です。
平成25年11月に羽田産婦人科医院を継承後、平成27年の手稲区支部役員改選の際に、当時のN前支部長からのお電話で「医師会の仕事を一緒にやりませんか?」とお誘いいただいたことがつい先日のような気がします。当時、自分のクリニックの経営も安定しているとは言い難く、時折急変対応が生じる産婦人科医療を生業としている者として、医師会活動を安請け合いして良いものかと少し悩みました。その時相談した父は、「大病院の勤務医とは違って孤独な開業医にとって、医師会で仕事することは他科の先生たちとも近くなれるだろうし、学ぶことは多いと思うから、頑張ってみたら?」と後押ししてくれました。それから7年近くの歳月が過ぎ、あの時良いアドバイスをしてくれた父には感謝しています。
手稲区支部役員の仲間に入れて頂き6年半。広報部と総務部などを経験させていただき、この度副支部長の職を担うようご指名いただきました。
月に1度の支部役員会のほかに、主な仕事は支部会員の新規加入や届け出変更の承認、支部連絡調整会議など医師会館で行われる会議の手稲区支部代表としての任務です。支部連調では他支部の副支部長が毎月1回顔を合わせて、各支部の会員動静や支部から医師会への意見を拾い上げる場が設けられているのですが、コロナ下も影響してか医師会活動自体が自粛続きで、会議も報告のみで終わることが多く、コロナ体制が終われば、「顔の見える」関係の中で、活発な議論のできる会議になるのかなぁと、早くコロナ体制終わらないかと思い巡らせている次第です。
また、月1の支部役員会では、活発に議論できる手稲区支部役員会の伝統を守りながら、しっかりN支部長をサポートし盛り上げていきたい!と思っていますが、コロナ下の2年間、対面会議に制限があったり、役員会後の実のある「延長戦」が毎月のように制限されていたりと不完全燃焼の時間が続いています。せっかく忙しい診療の中、役員の先生たちが時間を割いて集まっているのに数々の制約があり、報告や議論される情報も何となく心に残りにくい環境があったりして、様々な考えがあるコロナ対策について、やりすぎ感を感じている私としては「いい加減何とかならないものか」と思っています。(個人の感想です)
日々の診療で感じるのですが、この2年間、医療現場も生活面でも、国民の多くの人々が、マスコミや情報に流されて、パニック状態に陥り、人間関係や日々の生活、仕事の「本分」(=その人が本来尽くすべきつとめ・義務)を見失っているやに思えるのは僕だけでしょうか?
外科系医師であれば、微生物や公衆衛生の学者が提言する「感染対策」の名のもとに、本業であるはずの手術や処置・検査を制限して、心配する家族を蚊帳の外に置き、ターミナル患者や新しい生命の誕生を担う妊産婦、子供たちといった家族の助けを一番必要とする人々にまで「自粛」を「強制」させているのではないでしょうか?産科なら出産を通じて家族の在り方や人間関係を援助していくものだと思いますが、今なお多くの施設では、夫が妻の出産を助け共有することさえ制限されている現状です。
「未知」の感染症だった時期はいざ知らず、「既知」となりデータが集まり、諸外国と比較して優位性を確認しても、不安を掻き立て続ける勢力(医師会もその一味と思われないよう)に同調しているのではないでしょうか?
我々臨床医は病気を治し、目の前の患者・家族の幸福をサポートするのが「本分」だとするのなら、「専門家の本分」に同調しすぎず、我々なりに変化の速い現状を冷静に分析し、仕事を全うする環境を整えるべきではないかと思います。
医師会としても様々な意見をくみ上げ、本分に即した政策決定をお願いしたいものです。
それにしても、生活のすべてが偏った「感染対策」が支配する時間。何とかならないでしょうか・・・?
愚痴のような挨拶になってしまいましたが、これからも手稲区支部の医療の為、微力ながら尽力する次第です。よろしくお願いいたします。


長々と拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
平和な日本では、またコロナ騒動を続けるそうですが、皆さんにとって良い春になるように・・・

“医師の本分(医師会誌寄稿文より)” への2件のフィードバック

  1. こいけ より:

    昨年5月に無事に産まれた初孫がもう、10ヶ月になります。小さな子でしたが、おかげさまで、今は標準よりたても横も大きくすくすく育っています。その節は大変皆さまにお世話になりました。両手に収まっていた赤ちゃんが、今やビッグベイビーに。順調に行けばまた今年もお世話になる予定で、3世代年子だと舞いあがりましたが、残念ながらかなわず。また、きっと会えると、母となったわが娘も強くなったものです。
    先生のブログはいつも拝読させて頂いております。
    私もコロナ対策には疑問を常々感じています。職業上、予防ワクチンは接種しますが、まだコロナという言葉が世に出てから2年しかたっておらず十分な検証ができている訳はないのに、なぜ堂々と予防効果を謳うのか、まして自然治癒するであろう子供にまで接種を推進するのか‥→あくまで個人の感想です。

    いつか、また先生や皆様にお会い出来ること願ってます。
    早く通常の世の中に戻りますように。

    • hadasan より:

      こいけさん コメントいただきありがとうございます。
      コロナ禍の2年半、おかしなことばかりが政府やマスコミから喧伝され、それに踊らされる国民
      御上が言うことは正しいと考えることを止め盲信する風景は、戦争に突入した80年前と変わらない国民性を映したものなのかなと感じてしまいます。
      そして「利」になるところにはとことん攻める利権団体・・・という構図。
      多少世の中の風潮には逆らっても目の前の患者さんのためになることは何かと考えながら仕事してきたつもりですが、少しでもご理解いただければ嬉しいです。
      お孫さんも大きく育っているとのことで、次のお孫さんのお知らせを楽しみにしております(^^♪

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