はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

切迫早産のはなし

2016年05月20日 | 未分類 | 

2016年5月20日 金 晴れsmileysmiley

皆さんこんにちは
GWも明けて早2週間
またしてもブログ更新が滞ったままになってしまいました

昨日今日と北海道全域は快晴に恵まれ、気温がぐんぐん上昇中
予想最高気温は札幌市で28度とか・・・
5月だというのに、今年の夏はどうなっちゃうんでしょう?

さて、ブログ更新の言い訳っぽく…、
最近の当院
GW明けてから毎日のように出産があり、さらに切迫早産の患者さんも重なったりして忙しくしていました。(過去形)
一時は妊婦さん、褥婦さん、早産で数日入院扱いになる赤ちゃんと10人くらいの入院患者さんで病棟も、混雑していたのですが、今日の午後には切迫早産の妊婦さんだけになってしまうという、一過性閑散期に突入(!?)
GWでたまってしまった外来患者さんも今週になってひと段落して、比較的静かな外来診療にもなっています。

切迫早産の妊婦さんの管理入院も当院では診させてもらっているのですが、5月に入ってから20週台で子宮頚管縫縮術を必要とする妊婦さんが続きました。

切迫早産…妊婦さんや家族の人は良く耳にする病気だと思います
37週を過ぎて生まれるべき赤ちゃんが、22週以降の時期に生まれそうになってしまう状態の総称です。
症状は子宮収縮を頻回に自覚するとか、出血があるとか、重篤な症状としては破水や陣痛がきたとか様々です。
重症度も、週数によって大違いで、例えば22週の妊婦さんの破水と35週の妊婦さんの破水では赤ちゃんの生命予後に与える影響が大きく違うといった具合です。

僕が外来で診ている妊婦さんに、切迫早産の所見があれば、まずは外来経過観察。内服して自宅安静を指示するのですが、それでも張りが治まらないとか子宮頚管(産道の一番上に位置する部分)が短くなっている場合には、入院管理もさせてもらいます。

ベッドがいっぱいで忙しい産院ならすぐ大きい病院へ転院ってのが普通らしいけど
周産期センターの病院へ転院してもやることは、子宮収縮抑制剤の点滴とがっちり安静、場合によっては抗生剤治療、そして適応があれば頸管縫縮術といったところ。
僕の前の職場の周産期センターでは切迫の患者さんが沢山。
センターで依頼を受けたからにはガッチリ子宮収縮抑制と安静強化。
で、入院生活は妊婦さんにとってかなりしんどいもの。
(それほど早く生まれるってことは赤ちゃんにとって重いことなんです。8か月位だと1週間で10%前後も成長するんです!80㎏が88㎏ 大人ではありえない)

せっかく当院を指名してくれた患者さん・・・ギリギリ危険な状況では転院もありうる話に同意していただいて、出来る限り当院で診させてもらってます。

そういった切迫早産の患者さんで、手術も必要な状態だった患者さんが続いて、緊急でシロッカーの頸管縫縮術が今月前半に2件。
短時間だけども、気を遣う手術・・・緊張感もってとりくみ、無事成功しました

大病院に丸投げせずにどこまで自分たちでやるのが正しいのか・・・なかなか正解はない問題ですが、職員みんなで一生懸命取り組んで、いい結果に結びつけられるように頑張っていこうと思っています。
無理はなしで

術後も厳重な管理が必要になる患者さんたちにもホントがんばっていただきたい。
出来る限りのお手伝いをさせていただきます。

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