はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

会陰裂傷と会陰切開

2019年07月08日 | 未分類 | 

2019年7月8日 水 晴れsmiley

急に夏の空が広がってきた札幌
気温は25℃くらいですが、空の色は昨日から、急に夏に模様替えの感があります。

そういえば昨日の日曜日、いろいろなところで夏祭りが開かれていたようでした。
僕も我が家のチビたちと中央区の「裏参道祭り」に出かけてみました。

そこで何人か当院で出産したお母さんと赤ちゃんと遭遇。
ちょっと懐かしい感じと、出産の時と産後1カ月健診でしか見ていない赤ちゃんの大きくなる早さにいつもながら凄さみたいなもの感じます。
たった半年でも子供は大きくなりますね~

最近の当院での仕事の話。
出産はコンスタントに毎月20件を数えまして、半年終了(6月いっぱいで)して、出産数は去年の10%増しで推移しているようです。
出産ってホント波があって、多い月と少ない月が倍くらい違うんですけど。
今は患者さんが少ない時期で、病棟は2人しか入院していない状況です。

無痛分娩を掲げている当院の今のところの分娩内訳は、普通分娩は11% 帝王切開8% 無痛分娩80%という構成です。
そんな中で、当院では、胎児仮死状態で早く経腟的に分娩にしたい時や、お母さんのオマタ(会陰)の組織が非常に硬くてあかちゃんが外に出られないような状態の時に「会陰切開」をすることがたまにあります。
大体年に10~15例くらい(4~5%)

時々、外来患者さんに「この病院は会陰切開をしてくれますか?」って聞かれることがあります。
どうしてですか?って聞くと「ネットに会陰裂けるより切った方が痛くないって書いてあったから」とか「上の子の出産で前の病院が切る病院だったから」とか・・・

産科の医者側からすると
「会陰切開」というのは、軟産道強靭症という病名の下で行うれっきとした手術として算定される行為です。
赤ちゃんの具合が悪くて早く出してあげなきゃいけない時に行う「吸引分娩(吸引娩出術)」とか「鉗子分娩」に並行して施行することで手術点数を算定できるモノなのです。
(吸引はしていなくても、少なくても赤ちゃんを押し出す子宮底圧出法と同時に行うのが実際かな?)

無痛分娩にしている患者さんは、普通分娩の患者さんよりも会陰の伸びがよいので、オマタが裂ける可能性は高いけどその程度は小さく済む可能性があります。
会陰切開を早くから行うことで、絶対的に傷はできますし、縫合が必要な傷になってしまう
なので、無痛分娩の患者さんはよっぽどのこと(重症の胎児仮死兆候とか年齢にも関係あるけど会陰がとても硬い!ってこと)がなければ「会陰切開」は行わないようにしています。

そして、毎日出産を見てると、前の子の出産で会陰切開した患者さんの2人目、3人目の出産は、上の子との間が近ければ近いほど、切開したところがパッカリ裂けるのを見ていると、切らなくてよいものは切らない方がいいんじゃないかなぁ・・・と今現在は考えています。

前にも書いたけど、「会陰切開」は手術として算定される医療行為です。
病院によっては、赤ちゃんの安全のためとか、患者さんの要望があったからとか、様々な基準で「会陰切開」を行っているのが現実だと思いますが、「切った方が痛くない」「切った方が良い」なんていうネット情報(?)は全くデマじゃないかな?
痛みについては全く根拠なし!!
医者はボロボロの会陰裂傷よりは切開した傷のほうが縫いやすい(かつ保険請求もできちゃう可能性もある)という点はあると思いますが・・・

ちなみに、初産の会陰裂傷はある程度仕方ないと僕自身は思っています。
何かの掲示板で「会陰裂傷の多い病院」とかってわけのわからない書き込みをページを見かけたことがあるけど、直接介助(分娩で赤ちゃんを直接取り上げる)する助産師さんと息の合った分娩ができれば傷は少なく済むかもしれないけど、その助産師さん個人の経験や力量もかかわってくることなので、ナンセンスなネット情報だな~ と思って当事者としては見ています

分娩という行為がすべてそうだけど、「会陰切開」も、患者さんのためにと思って目の前の助産師や医者が選択する「手段」であって、あふれているわけわからん情報をもとに選ぶ行為じゃないと思いますよ

出産に立ち会う仕事って、あらかじめ決まった行為ってあまりないのが普通だと思います。
みんな目の前の命のために急な判断を必要として、出来る限り安全に任務を遂行しようと頑張っているんです・・・

 

“会陰裂傷と会陰切開” への5件のコメント

  1. ハマノ より:

    こんにちは。
    先日、腎盂腎炎でお世話になったハマノです。3人の子育てで、てんやわんやの毎日ですが、身体はすっかりよくなりました。
    体調が落ち着いて、改めて、赤ちゃんと一緒にそちらに入院させていただけて本当に良かったなと感じています。
    退院直後から、上の子たちの体調不良でバタバタしてしまったので、1か月検診も終えられたこと、とても助かりました!
    また今後、予防接種でお世話になりますので、よろしくお願いいたします。
    ありがとうございました。

    • hadasan より:

      ハマノさん お元気そうで何よりです。
      コメントありがとうございます。返信遅くなってしまいすみません。
      産後の状態からはもう普通の体に戻られたと思いますが、何かあったらいつでもご連絡くださいね
      ワクチンもお待ちしています。
      育児楽しんでください!

  2. やまだ より:

    昨日娘が第二子を出産いたしました。
    私も(母)立ち会いましたが、
    陣痛促進剤を投与してから一気に痛がり、
    早く出したい気持ちから、二回目の陣痛で出してしまったのですが、
    はたで見ている母としては、先生に止めて欲しかったと思います。
    おかげで、出産は2回のいきみで終わりましたが、後の会陰の縫合に手間取り、これなら切ってくれれば良かったのにと思います。
    時と場合と思いますが、2回目のいきみで止めて欲しかったと

    • hadasan より:

      やまださん コメントいただきありがとうございます。
      昨日出産されたとありますが、当院でですかね?
      該当する褥婦さんが確認できず、状況がよくわからないのですが、当院でご出産された経産婦さんで、会陰裂傷がひどくなる方でしたら、帝王切開後のVBAC(経腟分娩という意味では初産と同じ)や胎児仮死があって吸引分娩を要するなど分娩を急がねばならないといった理由がある方が多いです。
      これに該当する場合は、分娩前からも患者さんにはお話ししていますが、なかなか会陰裂傷は避けられないことが多いものの、切開しなかったことで次回の分娩で裂傷が小さく済む可能性は高いと思います。(あくまでも麻酔下であればの話です)
      何もなくて経産婦さんで裂傷がひどい方は最近ではあまりお会いしないので、コメントが難しいのですが・・・
      (医療者的な目と患者さんのご家族の目では違いがあるかもしれません)
      会陰裂傷の痛みは個人差はありますが必ず良くなりますので、時間はかかりますが経過を見ていただければと思います。
      異常と思われた場合は病院へご一報ください。
      やまださんの娘さんが早く良くなりますようにお祈りしています。

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