はだ産婦人科クリニック【札幌市/西区・手稲区】無痛分娩にも対応

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羽田さん通信

母体救命講習会

2018年10月29日 | 未分類 | 

2018年10月29日 月 曇りのち雨

お久しぶりです。
実に1か月以上も更新できていなかった当ブログ。
見捨てずにまた読んでいただきありがとうございます。

ここ1か月、普段の外来・出産業務と忙しくしておりました。
10月は行事も多くて毎年恒例の手稲区医師会主催の卓球大会や、各種研究会・講演会シーズンでもありまして・・・

そんな中、昨日僕と当院の助産師Yさんとで、母体救命講習なるものに参加してきました。
助産師Yさん、僕とは約20年前、市立病院の救命センターで一緒に働いていたこともある助産師らしからぬ救急能力をお持ちの方。(いつも頼りにしています)

今回の講習会はJ-CIMELSと名付けられていて、北海道産婦人科医会という会が主催して行われる、札幌では2回目の講習会。
組織としては、産婦人科医のみならず、救命センター医師や麻酔科医師、循環器内科の医師も参加していて、産婦人科の妊婦さんの急変時対応をシュミレーションして、グループワークという形で訓練しようというものでした。

僕が麻酔科在籍中にも、救急の現場ではよくこういった講習会が行われていて、一般市民向けのBLS(一時救命処置)コースや、医療者向けのACLS(二次救命処置)コースなんていうものが行われていました。
「街を歩いていたら、前を行く人が突然倒れて、意識を失っていました。脈拍と呼吸はありません・・・さああなたならどうしますか?」
といったシュミレーションを重ねて、突然の心肺停止などの事件に対して訓練するのです。
今回のJ-CIMELSは、救急で行われてきた訓練に倣うような形で、産婦人科の現場で起こりうる、多量出血や、周産期特有の救急疾患に対して備えようという動きが広まってきたものと思います。

実際の講習会は、6個ほどの急変症例が目の前で起こったら・・・?
というのを、特に人数が少ない夜勤帯を想定して実技実習の形で
僕助産師役、Yさん医者役、もう一人の他院からの助産師Aさん看護師役・・・みたいな感じで演じます。
ゴールは救急隊に転院搬送をお任せするまで。

取り上げられた病気は、弛緩出血による出血性ショックや、抗生剤使用後のアナフィラキシーショック、羊水塞栓症で心停止、子宮内反症で出血が止まらなくなったなどいずれも急変がありうる疾患です。

会に参加して、急変をシュミレーションしておくこと自体なかなか機会がないと思い、勉強になりました。
ただ、産科の現場で起こりうる心肺停止などへの対応が主な習得目標だということでは、とてもいい研修会だし、多くの人が受けて広まるといいなと感じました。

ただ、会の特性上、救命講習がメインで、救命処置+産婦人科疾患というテーマで、搬送がゴールよりは、実際は急変した患者さんを高次病院に送り届けるまでが、僕たち一時病院の仕事なので、救急車内での加療なんかも含めたらよりリアリティのある訓練になるとも感じました。
まだまだ発展途上のようです。

いずれにしても、急変時対応は予想できない時にやってくる。
蘇生法のマスターだけに限らず、自分ならこうする・・・といった、いつも備えをもっていることが大事。
そして、できるだけ急変するような事態に持って行かないことも大切だよなあと感じました。

いい勉強になった!

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